猫背は、整体で変わる部分と、毎日の過ごし方でしか変わらない部分に分かれます。 整体で整えやすいのは、背中や胸のこわばり、肩甲骨や背骨の動きの左右差です。一方で、座り方・画面の高さ・同じ姿勢を続ける時間といった1日に何時間も続くクセは、施術の時間だけでは置き換わりません。厚生労働省の国民生活基礎調査でも、肩こりや腰の痛みは自覚症状の上位に挙がっており、姿勢まわりの悩みはめずらしいものではありません。この記事では、整体で何が変わるのかを先にお答えし、そのうえであなたの猫背がどのタイプか、費用と期間をどう考えるか、セルフケアとどう役割を分けるかを順に整理します。料金の金額そのものは院やコースで異なるため、ここでは比べ方と確かめ方に絞ってまとめています。
こちらは全国125店舗・年間延べ80万人の患者様に向き合ってきたこころ整体院グループによる、猫背・姿勢矯正の解説記事です。AI姿勢分析とGIFTメソッドで、背中の丸まりだけでなく頭の位置・肩の高さ・骨盤の傾きまで数値と画像で確かめ、丸まりを固定しているクセへアプローチします。
猫背は整体で変わりますか?
背中や胸のこわばりと動きの左右差は整体で整えやすく、座り方などのクセは日常の見直しと組み合わせて変わっていきます。 整体だけ、セルフケアだけのどちらか一方では、変わる範囲が限られます。
猫背は、頭が体の中心より前へ出て、背中の丸みが強い状態で落ち着いてしまった姿勢のクセです。骨そのものの形が変わっているのではなく、胸の前側が縮んだまま、背中側が引き伸ばされたまま、という筋肉の使い方の偏りが続いている状態と考えられています。公益社団法人 日本整形外科学会も、背中(胸椎)や首(頚椎)の症状について一般向けに解説しています。
この偏りは、2つの層が重なってできています。1つめは体の側の層で、胸の前や肩甲骨まわりのこわばり、背骨の一部だけが動きにくくなっている状態です。2つめは生活の側の層で、画面をのぞき込む座り方、同じ姿勢を続ける時間、かばんを持つ側といった、1日に何時間も続く過ごし方です。整体が直接働きかけやすいのは1つめの層で、2つめの層は施術を受けている時間の外側にあります。「整体で変わるか」の答えが人によって違って聞こえるのは、この2つの層の比重が一人ひとり違うためです。
猫背は矯正できますか?
骨の形を作り替えるのではなく、丸まりを固定している筋肉のこわばりと使い方のクセを整える、という意味での矯正はできます。 「矯正」という言葉から、背骨をまっすぐな位置へ押し戻して固定するイメージを持つ方もいます。整体院で行っているのは、縮んでいる側をゆるめ、働いていない側に働きを戻し、そのうえで日中の姿勢を一緒に見直すことです。変化は「姿勢をとりやすくなる」「丸まった姿勢から戻りやすくなる」という形で表れることが多く、一度で形が決まるというより、戻りにくさが少しずつ積み上がっていく進み方になります。
整体で変わること・変わりにくいこと
整体で変わりやすいのは、胸の前の縮み、肩甲骨の動き、背骨の一部だけが固まっている状態、首と肩のこわばりです。施術の前後で、腕を上げたときの肩の高さや、壁に背を当てたときの頭の位置が変わることがあります。一方で、施術のあとに過ごす時間の姿勢は、ご本人にしか変えられません。たとえばデスクワークで1日8時間、画面をのぞき込む姿勢が続けば、整えた体はその時間のぶんだけ元の道筋へ戻ろうとします。整体で「戻りやすい体」をつくり、日常で「戻る時間」を減らす——この2つがそろったときに、変化が残りやすくなります。肩や首のこりが一緒に続く方は肩こり・首こりのページもご覧ください。
⚠️ こんなときは医療機関へ|猫背の陰で見逃したくないサイン
猫背の多くは、座り方や画面の高さといった日常の姿勢と、胸や肩甲骨まわりのこわばりが背景にあると考えられています。一方で、次のようなサインが重なるときは、姿勢のクセだけでは説明できない背景が隠れていることがあります。この場合は整体を選ぶより先に、医療機関で評価を受けてください。
- 背中の丸まりが数か月のうちに目に見えて強くなった/身長が縮んだと言われた
- 転倒やしりもちのあとから背中の痛みが続いている
- 腕や手にしびれが広がる・力が入りにくい(箸やボタンが扱いにくい)
- 足がもつれる・歩き方が変わったと周囲から言われた
- 横になっても引かず、夜中に痛みで目が覚める/日に日に強くなっている
- 理由のない体重の減少や、原因のはっきりしない発熱が続いている
- 息苦しさや胸の痛みをともなう
- 骨がもろいと言われたことがある、ステロイドの内服を長く続けている、がんで経過をみている
- お子さまの背骨が左右どちらかへ曲がって見える/肩の高さや腰のくびれが左右で違う
とくに「丸まりが急に強くなった」「しびれや力の入りにくさ」「転んだあとから痛む」の3つは、筋肉のこわばりとは別の背景を考えるサインのことがあります。お子さまの背骨が左右へ曲がって見える場合は、成長期に見られる背骨の変化のサインのことがあるため、まずは整形外科などで確認を受けてください。ここで背中を強く押したり、反らせて鳴らそうとしたりするのは避けたい対応です。
これらに当てはまらず、「気づくと背中が丸まっている」「写真で見ると頭が前に出ている」「夕方に首と肩が重くなる」という出方が中心であれば、体の使い方と日常の姿勢が関係していることが多いと考えられます。ここから先は、その場合の考え方をまとめています。判断に迷うときは、我慢して続けずにご相談ください。
整体との付き合い方が変わる3タイプ|猫背、あなたはどのタイプ?
意識すると伸ばせるか、伸ばしても戻るか、こりや頭痛がセットか——この3点で、整体に求める役割と通い方の目安が変わります。 体のどこが丸いかではなく、整体とどう付き合うかで分ける整理です。
確かめ方は簡単です。①椅子に座ったまま、頭のてっぺんを天井へ引き上げるつもりで背すじを伸ばしてみます。②伸ばした姿勢のまま、どれくらい保てるかを時計で見ます。③夕方に首・肩のこりや頭の重さが出る日が週に何日あるかを思い出します。 下の表と照らし合わせてください。
| 確かめる目安 | ① クセ型 (日常の見直しが主役) |
② こわばり型 (整体で動きを戻す) |
③ 負担型 (つらさを減らしながら整える) |
|---|---|---|---|
| 背すじを伸ばすと | らくに伸ばせる | 伸ばしにくい。胸の前が突っ張る | 伸ばせるが、首や肩が先に疲れる |
| 伸ばした姿勢は | 数分は保てるが、気づくと戻っている | 1分もしないうちに背中が丸まる | 保つほど首・肩が重くなる |
| こり・頭の重さ | ほとんど出ない | ときどき出る | 週の半分以上出る |
| 整体に求める役割 | 姿勢の確認と、日常の見直し方の相談 | 胸・肩甲骨・背骨の動きを戻す | 首・肩の負担を減らしながら姿勢を整える |
| セルフケアの比重 | 大きい(主役) | 中くらい(整えた動きを保つ役) | 中くらい(量を控えめに) |
2つに当てはまる方も少なくありません。その場合は、「こり・頭の重さが週の半分以上あるか」の1行を優先して見てください。ここが当てはまるなら、③の考え方を先に置きます。なお、上の赤旗の項目に当てはまるものがあるときは、タイプ分けより先に医療機関での評価が必要です。
タイプ①:意識すれば伸ばせるのに、気づくと戻っている「クセ型」
背すじを伸ばすこと自体はらくにでき、こりもあまり出ないタイプです。体の側の動きは保たれていて、丸まる時間が長いことが猫背の中心になっています。デスクワークやスマホを見る時間が長い方に多く見られます。このタイプは、整体で動きを大きく変えるよりも、姿勢を数値で確かめて、どの場面で丸まっているかを一緒に見つける使い方が向いています。セルフケアと日常の見直しが主役で、整体は確認と相談の役割です。
タイプ②:伸ばそうとしても胸の前が突っ張る「こわばり型」
背すじを伸ばそうとすると胸の前が突っ張り、1分もしないうちに背中が丸まるタイプです。胸の前の筋肉が縮んだまま固まり、肩甲骨や背中の上の部分が動きにくくなっていることが多く、意識だけでは姿勢をとれない状態です。このタイプは、整体で胸・肩甲骨・背骨の動きを戻すことの意味が大きくなります。動きが戻ると、同じ意識でも姿勢をとりやすくなるため、セルフケアは「整えた動きを保つ役」として組み合わせます。体の土台から姿勢を見直したい方は、骨盤矯正の考え方も参考になります。
タイプ③:姿勢を保つほど首と肩が重くなる「負担型」
背すじは伸ばせるものの、保とうとするほど首や肩が先に疲れ、夕方に頭の重さが出る日が多いタイプです。頭が前に出た状態が続き、首の後ろから肩にかけての筋肉が頭の重さを支え続けていることが背景にあると考えられます。このタイプは、無理に良い姿勢を保とうとすると負担が増えるため、整体で首と肩の負担を減らしながら、頭の位置を少しずつ体の上へ戻していく順番が向いています。頭の重さが続く方は頭痛、目の疲れも重なる方は眼精疲労のページも合わせてご覧ください。
【自分でできる】整体で整えた姿勢を保つセルフケア3つ
セルフケアの役割は姿勢を作り替えることではなく、整えた動きを保ち、丸まる時間を区切ることです。 道具はバスタオル1枚と椅子だけで足ります。
3つに共通しているのは、痛みが出る手前でとどめることと、1回の量をあらかじめ決めておくことです。種目を増やすより、決めた量を毎日続けるほうが、翌週の姿勢に違いが出ます。厚生労働省も、運動を続けるうえでの原理原則(無理のない強さで、くり返し行うこと)を一般向けにまとめています。
1. タオルを背中に入れて呼吸する(1日1回・3分)
- バスタオルを縦長に丸め、直径がこぶし1つぶんほどの筒にします。
- 床にあお向けになり、タオルを背骨に沿って縦に置きます。頭はタオルの上か床に。
- 両腕を体の横へ下ろし、手のひらを天井へ向けます。胸の前が開くのを感じます。
- 鼻から吸って口から長く吐く呼吸を10回。終わったら横向きになってから起き上がります。
要点は「胸の前を、力を使わずに開いておく時間をつくる」ことです。こわばり型の方は、最初は胸の前が突っ張る感覚があります。突っ張りが強いときは腕を体に近づけ、開く幅を浅くしてください。寝る前に行うと、その日に縮んだ胸の前をリセットする習慣になります。腰が反って痛む方は、ひざを立てた姿勢で行います。
2. 座ったまま肩甲骨を下げる(1日3回・各10回)
- 椅子に深く座り、足の裏を床につけます。骨盤を立てて、背もたれから少し離れます。
- 両肩を耳へ近づけるように、ゆっくり持ち上げます。
- 息を吐きながら、肩甲骨を背中のポケットへしまうように、斜め下へ下ろします。
- 下ろしたところで2秒とどめて力を抜きます。これを10回くり返します。
要点は「胸を張るのではなく、肩甲骨を下へ下ろす」ことです。胸を前へ突き出すと腰が反り、背中の丸みは残ったままになります。肩が下がると、頭は自然と体の上へ戻りやすくなります。負担型の方は、首に力が入らない範囲で回数を半分にしてください。朝・昼・夕方の3回に分けると、丸まる時間を区切る合図にもなります。
3. 30分ごとに座り直す(1日を通して)
- タイマーを30分にセットします。鳴ったら手を止めます。
- いったんお尻を浮かせ、座面の奥まで深く座り直します。
- 骨盤を立てたまま、頭のてっぺんを天井へ引き上げるつもりで背すじを伸ばします。
- 画面の上端が目の高さに近いかを確かめ、低ければ台や本で高さを足します。
要点は「良い姿勢を保ち続けるのではなく、丸まった姿勢を区切る」ことです。同じ姿勢を何時間も保とうとすると、どんな姿勢でも筋肉が疲れて丸まります。30分に1回リセットするだけで、丸まっている合計時間は大きく減ります。クセ型の方にとっては、これがいちばん中心になるセルフケアです。座ると腰が重くなる方は、腰痛のページも合わせてご確認ください。
猫背矯正の費用と期間はどう考える?
費用は「1回あたりの料金×通う回数」で見ると比べやすく、金額は院やコースで異なるため、通う前に各院で確認するのが確実です。 1回の安さだけで選ぶと、合計が読めなくなります。
猫背矯正の費用は、整体院ごと・コースごとに設定が違います。そのため、この記事では金額は挙げず、比べるときの物差しをお伝えします。見るのは3つです。①1回あたりの料金、②初回に何を確かめてくれるか、③何回目で何を見直すかを先に示してくれるか。とくに③が決まっていると、合計の回数と費用の見通しが立ちます。反対に、回数の見通しを示されないまま通い始めると、いつまで続けるのかが分からず、費用も読めなくなります。
こころ整体院グループでは、初回にAI姿勢分析で頭の位置・肩の高さ・骨盤の傾きを数値と画像で確かめ、その内容と今後の進め方をその場でお伝えしています。料金やコースは院によって異なりますので、お近くの院で直接ご確認ください。
子どもの姿勢矯正に保険は使える?
子どもの猫背や姿勢の矯正に健康保険は使えません。整体院での姿勢矯正は、大人と同じく保険外の施術です。 厚生労働省は、柔道整復師の施術で健康保険が使えるのは骨折・脱臼・打撲・捻挫など、けがによる急な症状に限られると示しています。日々の姿勢のクセを整える施術は、この対象に入りません。あわせて、お子さまの背骨が左右へ曲がって見える場合は、姿勢のクセとは別の背景のことがあるため、先に整形外科などで確認を受けてください。お子さまの場合は、施術よりも、机と椅子の高さ・スマホやゲームの時間の区切り方を家庭で見直すことの比重が大きくなります。
通う回数と間隔の目安
回数や間隔は、タイプとお体の状態で変わるため、初回に確かめた内容をもとに院で相談して決めるのが基本です。考え方としては、こわばり型・負担型のように体の側の層が大きい方は、はじめのうちは間隔を詰めて動きを戻し、姿勢をとりやすくなってきたら間隔を空けていく進め方が一般的です。クセ型の方は、施術の回数より、セルフケアと日常の見直しの比重が大きくなります。変化を確かめるときは、4週間を1区切りにして、同じ条件で姿勢を測り直すと、その日の体調に振り回されずに判断できます。
セルフケアと整体の役割分担|自分でできる範囲の限界
セルフケアは毎日の「戻る時間」を減らす役割、整体は自分では届きにくい動きの偏りを確かめて整える役割です。 どちらかで全部をまかなおうとすると、変わる範囲に限りが出ます。
セルフケアで届きにくいのは、自分の姿勢を外から見ることと、背骨の一部だけが固まっている状態です。鏡や写真で見ても、頭がどれくらい前に出ているか、左右の肩の高さがどれくらい違うかは、数字では分かりにくいものです。また、背中の上の部分は自分の手が届きにくく、ストレッチでも動かしやすい部分ばかりが動いて、固まった部分は残りやすい傾向があります。「毎日ストレッチしているのに変わらない」というご相談の多くは、動かしやすいところだけが動いている状態です。
反対に、整体で届かないのは施術のあとの時間です。整えた直後は姿勢をとりやすくなっていても、その日のうちに何時間も同じ姿勢で座れば、体はその姿勢に合わせて戻ります。整体で整えた日に、セルフケアの1〜3を1つでも行うと、整えた動きを日常へつなげやすくなります。休んでも抜けない重さが続く方は慢性疲労・だるさのページも合わせてご覧ください。
【詳しく知りたい方へ】猫背が戻りやすい医学的メカニズム
猫背が戻りやすいのは、縮んだ筋肉と伸ばされた筋肉の組み合わせ、頭の重さを支える負担、骨盤と背骨の連動の3つが同時に働いているためです。 1つだけ整えても、残り2つが元の姿勢へ引き戻します。
1. 縮んだ側と伸ばされた側がペアで固定される
背中が丸まった姿勢が続くと、胸の前の筋肉は縮んだ長さに、背中の上の筋肉は引き伸ばされた長さに慣れていきます。この状態では、縮んだ側は伸びにくく、伸ばされた側は力を出しにくいという組み合わせができあがります。背すじを伸ばそうとしても胸の前が突っ張り、背中側の筋肉が姿勢を支えきれないため、すぐに丸まった姿勢へ戻ります。こわばり型の方が意識だけでは姿勢をとれないのは、この組み合わせのためと考えられています。日本整形外科学会も、背中(胸椎)の症状について一般向けに解説しています。
2. 頭が前に出るほど、首と肩の負担が増える
頭は体の中でも重い部分で、体の真上にあるときは背骨で支えられます。頭が前へ出ると、その重さを首の後ろから肩にかけての筋肉が引っぱって支える形になります。前に出る距離が大きいほど、支える筋肉の仕事は増えるため、負担型の方は姿勢を保つほど首と肩が疲れていきます。日本整形外科学会は、首(頚椎)の症状についても一般向けに解説しています。首と肩の負担を先に減らす順番が向いているのは、このためです。
3. 骨盤の傾きと左右差が土台にある
背骨は骨盤の上に積み重なっているため、座ったときに骨盤が後ろへ倒れると、その上の背骨は丸まる方向へ引かれます。こころ整体院グループの創業者である安藝泰弘が筆頭著者として2025年にPLOS ONEへ発表した研究では、健康な成人における安静時の肩甲骨位置の非対称性と、僧帽筋上部の潜在性トリガーポイントとの関連が報告されました。症状が出ていない方にも、肩甲骨の位置の左右差は存在しうるということです。猫背も、背中の丸まりだけでなく、肩甲骨や骨盤の左右差を含めて見ることで、どこから手をつけるかが決まります。AI姿勢分析では、頭の位置・肩の高さ・骨盤の傾きを数値と画像で確かめます。なお研究は状態を理解するためのもので、特定の結果をお約束するものではありません。
GIFTの視点:揉まない・押さない猫背へのアプローチ
こころ整体院グループのGIFTメソッドは「揉まない・押さない・整える」を基本に、丸まった背中を押し伸ばすのではなく、丸まりを固定している動きの偏りを整えます。 GIFTメソッドは、Gliding(なでるように動かす)・Inner(深部へのアプローチ)・Form(姿勢・フォームを整える)・Trigger(こり固まったポイントへの働きかけ)の頭文字で、強く押しほぐすのではなく、動きの担当を戻していく整え方です。
猫背では、丸まった背中そのものより先に、胸の前の縮み、肩甲骨の動き、頭の位置、骨盤の傾きを確かめます。そのうえで、整体で整える部分と、ご自宅で続けていただく部分を分けてお伝えします。こころ整体院グループは「大学と共同研究する整体院」として、東亜大学との共同研究の成果を国際学術誌 PLOS ONE(2025年)に発表しています。全国125店舗・口コミ20,000件以上・全院平均4.8のグループとして、断定はせず、AI姿勢分析で見えたズレをもとに一緒に順番を決めていきます。
⚠️ 猫背で整体を受けるときに気をつけたい3つのこと
ここで挙げるのは、セルフケアのやり方の話ではありません。整体を選ぶとき、通うときの判断でつまずきやすい3つです。
気をつけたいこと①:1回で姿勢が決まると考えて、結論を急ぐ
初回の帰り道の感覚だけで、続けるかどうかを決めてしまう形です。施術の直後に姿勢をとりやすくなることはある一方で、丸まりを固定しているクセは何年もの積み重ねでできているため、1回でそのクセが動いたかどうかは確かめられません。目安として、4週間を1区切りにして、同じ条件で姿勢を測り直してください。測り直したときに数字や写真で違いが見えれば、進み方を判断する材料になります。
気をつけたいこと②:通う回数や見直す時期を確かめずに始める
何回目で何を確かめるのかを聞かずに通い始める形です。見通しが無いと、費用の合計も、いつまで続けるのかも読めなくなります。初回に「何を確かめたか」「次はいつ何を見るか」を確認しておくと、続けるかどうかを自分で判断できます。分からないことは、その場で遠慮なくお尋ねください。費用は院・コースによって異なるため、通う前に各院で確認するのが確実です。
気をつけたいこと③:施術の日以外は、何もしないで過ごす
整体に任せて、施術の日以外は丸まった姿勢のまま過ごす形です。整えた体も、毎日何時間も同じ姿勢が続けば、その姿勢へ戻ります。施術を受けている時間より、それ以外の時間のほうがはるかに長いためです。セルフケアの3つのうち1つだけでも、毎日の決まった時間に組み込んでください。厚生労働省も、無理のない強さでくり返し続けることを運動の原則として一般向けにまとめています。
まとめ
猫背は、整体で変わる部分と、毎日の過ごし方で変わる部分に分かれます。整体で整えやすいのは、胸の前の縮み、肩甲骨や背骨の動き、首と肩の負担です。座り方や画面の高さ、同じ姿勢を続ける時間は、施術の時間の外側にあります。まずは、意識すれば伸ばせる「クセ型」、伸ばしても胸の前が突っ張る「こわばり型」、保つほど首と肩が重くなる「負担型」のどれに近いかを確かめてください。セルフケアは、タオルを背中に入れた呼吸、座ったまま肩甲骨を下げる動き、30分ごとの座り直しの3つ。費用は1回あたりの料金と通う回数の両方で考え、金額は院やコースで異なるため各院で確認してください。子どもの姿勢矯正に健康保険は使えません。気をつけたいのは、1回で結論を急ぐこと、見直す時期を確かめずに始めること、施術の日以外に何もしないことの3つです。丸まりが急に強くなった、しびれや力の入りにくさがあるといったときは、早めに医療機関へご相談ください。4週間セルフケアを続けても変化が分からない方は、こころ整体院グループのお近くの院で、AI姿勢分析を起点に姿勢の土台を確かめてみてください。
よくある質問(FAQ)
整体だけで全部をまかなうより、セルフケアと日常の見直しを組み合わせるほうが変化は残りやすくなります。整体で整えやすいのは胸の前の縮みや肩甲骨・背骨の動きで、座り方や同じ姿勢を続ける時間は施術の時間の外側にあるためです。整えた日に、タオルを背中に入れた呼吸や30分ごとの座り直しを1つでも行うと、整えた動きを日常へつなげやすくなります。
その日の感覚ではなく、同じ条件で姿勢を測り直して確かめます。たとえば、同じ時間帯に横から全身の写真を撮り、耳と肩の位置を見比べる方法があります。4週間を1区切りにすると、その日の体調に振り回されずに判断できます。こころ整体院グループでは、AI姿勢分析で頭の位置・肩の高さ・骨盤の傾きを数値と画像で残し、次に見比べる材料にしています。
丸まった姿勢が長く続くと、胸の前は縮んだまま、背中の上は引き伸ばされたままの状態に慣れていき、意識しても姿勢をとりにくくなっていくことがあります。頭が前に出るほど首と肩が頭の重さを支え続けるため、肩こりや夕方の頭の重さを感じやすくなる方もいます。気になり始めた段階で、丸まっている時間を区切る習慣をつくっておくと、戻りにくい体を保ちやすくなります。
背中の筋肉を使えるようにすることは大切な要素の一つです。一方で、胸の前が縮んで固まったままだと、背中の筋肉を鍛えても前へ引き戻す力が残り、姿勢は丸まりやすいままです。先に胸の前をゆるめて動きを戻し、そのうえで肩甲骨を下へ下ろす動きなど、軽い負荷で背中を使う練習を重ねる順番が向いています。強い負荷で一気に鍛えるより、毎日少しずつのほうが続けやすくなります。
はい、整体院ごと・コースごとに設定が違います。比べるときは1回あたりの料金だけでなく、通う回数の見通しを掛け合わせた合計で考えると判断しやすくなります。あわせて、初回に何を確かめてくれるか、何回目で何を見直すかを先に示してくれるかも確認してください。こころ整体院グループの料金やコースも院によって異なりますので、お近くの院で直接ご確認ください。
姿勢のクセとしての猫背であれば、ご相談いただけます。お子さまの場合は施術よりも、机と椅子の高さ、スマホやゲームの時間の区切り方を家庭で見直すことの比重が大きくなります。なお、子どもの姿勢矯正に健康保険は使えません。背骨が左右どちらかへ曲がって見える、肩の高さや腰のくびれが左右で違うといった場合は、姿勢のクセとは別の背景のことがあるため、先に整形外科などで確認を受けてください。
ベルトは、つけているあいだ姿勢を思い出させてくれる道具です。短い時間、姿勢の気づきとして使うぶんには役に立ちます。一方で、長時間強く締め続けると自分で支える筋肉が働きにくくなるため、頼りきらないことが大切です。整体は、ベルトでは届かない胸の前の縮みや背骨の動きの偏りを確かめて整える役割です。使うなら、外す時間を先に決めてから使ってください。
いつもどおりの生活でかまいません。その日のうちに長時間同じ姿勢で座り続けることだけは避け、30分に1回の座り直しを意識してください。寝る前にタオルを背中に入れた呼吸を3分行うと、整えた胸の前の開きを保ちやすくなります。施術の日に強いストレッチや筋力トレーニングを足す必要はありません。翌日に重さが残るようなら、次の来院時にお伝えください。
まずは画面の高さです。画面の上端が目の高さに近くなるよう、台や本で高さを足してください。次に椅子に深く座り、骨盤を立てます。ノートパソコンを長く使う方は、外付けのキーボードを使うと画面を目の高さへ上げやすくなります。そのうえで30分に1回、お尻を浮かせて座り直す区切りを入れてください。机や椅子を一度に全部変えるより、1つずつ変えて2週間ほど様子を見るほうが、何が合っていたかを確かめられます。
こころ整体院グループでは、AI姿勢分析で頭の位置・肩の高さ・骨盤の傾きを確認し、背中だけでなく胸の前・肩甲骨・骨盤を含めて整えるGIFTメソッドでサポートします。丸まった背中を強く押し伸ばす対応はとりません。どのタイプに近いかを確かめたうえで、整体で整える部分とご自宅で続けていただく部分を分けてご案内します。詳しくは全国の店舗からお近くの院にお問い合わせください。
参考文献
- 公益社団法人 日本整形外科学会「胸椎(せなか)の症状」一般向け解説. joa.or.jp
- 公益社団法人 日本整形外科学会「頚椎(くび)の症状」一般向け解説. joa.or.jp
- 厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「運動プログラム作成のための原理原則」. kennet.mhlw.go.jp
- 厚生労働省「柔道整復師等の施術にかかる療養費の取扱いについて」. mhlw.go.jp
- 厚生労働省「国民生活基礎調査」. mhlw.go.jp
- 安藝泰弘, 沖野一平, 津山元気, 谷津義康, 西条寿夫, 髙本考一(2025)「健康な成人における安静時肩甲骨位置の非対称性と僧帽筋上部の潜在性トリガーポイントとの関連」PLOS ONE 20(10): e0335268. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0335268
執筆・監修者
安藝 泰弘(あき やすひろ)
柔道整復師/giversホールディングス 代表取締役・東亜大学大学院 博士課程
こころ整体院グループ 創業者(本記事の執筆・総監修)
ORCID: 0009-0002-5707-6121
1996年柔道整復師資格取得。臨床28年・延べ施術人数15万人超。2025年に国際学術誌 PLOS ONE へ姿勢分析に関する研究論文を筆頭著者として発表(健康な成人における安静時肩甲骨位置の非対称性と僧帽筋上部の潜在性トリガーポイントとの関連・PLOS ONE 20(10): e0335268 / https://doi.org/10.1371/journal.pone.0335268)。「揉まずに整える」GIFTメソッドを開発し、全国125店舗・年間延べ80万人来院規模の整体院グループへと育てた。
村石 喜伸(むらいし よしのぶ)
理学療法士/Fascial Manipulation®・Mulligan Concept 国際資格/givers PT 代表
本記事の専門監修を担当。猫背を整体との付き合い方で3つに分ける見分け方、整体で変わる範囲とセルフケアの役割分担、変化を4週間で確かめる進め方を運動器の視点から監修。







