【横浜】変形性膝関節症の軟骨は年間どれくらい減る?O脚・X脚との関係を専門家が解説

【横浜】変形性膝関節症の軟骨は年間どれくらい減る?O脚・X脚との関係を専門家が解説

変形性膝関節症の軟骨は年間どれだけ減るのか?O脚・X脚が軟骨を守れない理由を解説

「変形性膝関節症と言われたが、軟骨はどれくらいのスピードで減っていくのか」「O脚を放置したらどうなるのか」——センター北・横浜市都筑区エリアでも、こうした軟骨の進行に関するご不安は非常に多く、膝痛専門 こころ整体院 byコレクトにも日々多くのご相談が寄せられています。

変形性膝関節症における軟骨の減少は「すり減り」とよく言われますが、実際には水(関節液)に含まれる成分によって軟骨が「溶かされる」側面もあることが分かっています。そしてその進行スピードは、O脚かX脚かによって大きく変わります。

この記事では、センター北の膝痛専門 こころ整体院 byコレクトの視点から、軟骨の年間減少量の実際と、なぜO脚・X脚の放置が危険なのか、そして「軟骨下骨」に痛みが達したときの深刻さを詳しく解説します。

  • 公開日:2026年5月15日
  • 監修:安藝 泰弘(givers ホールディングス株式会社 代表取締役/臨床研究者)
  • 執筆:庄司 崇晃(膝痛専門 こころ整体院 byコレクト 院長)
※本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療に代わるものではありません。症状が強い場合は医療機関を受診してください。
Q. 変形性膝関節症で軟骨は年間どれくらい減りますか? A. 軟骨の年間減少量は0.06〜0.6mmとされています。この差を生むのがO脚・X脚の程度です。アライメントの偏りが大きいほど軟骨への偏った荷重が強くなり、減少速度が速まります。軟骨には神経がないため軟骨が減っても痛みは出ませんが、その下の軟骨下骨まで達すると骨折に近い激痛が生じ、手術が必要になります。
📋 この記事のポイント
  • 軟骨の減少は「すり減り」だけでなく「溶ける(代謝疾患)」側面もある
  • 年間減少量は0.06〜0.6mm——O脚・X脚の程度で大きく変わる
  • 軟骨には神経がないため軟骨が減っても直接の痛みは出ない
  • 軟骨が失われ軟骨下骨(こつかこつ)に達すると骨折級の激痛が生じる
  • 「変形=痛みではない」が「変形を放置していい理由にはならない」
  • O脚・X脚の改善が軟骨を守り、手術を回避するための最も重要な予防策
🔍 こんな状況に当てはまりますか?
  • 変形性膝関節症と言われたが、軟骨がどのくらい減っているか分からない
  • O脚・X脚があるが「痛みがないから大丈夫」と放置している
  • 膝の痛みが最近急に強くなってきた
  • 「もう軟骨がないですね」と言われたことがある
  • 膝の痛みが以前とは種類が変わった(鈍痛から鋭い痛みに)

これらは軟骨の進行・軟骨下骨への到達が関わっているサインかもしれません。

軟骨は「すり減る」だけでなく「溶ける」——代謝疾患としての変形性膝関節症

変形性膝関節症は運動器疾患であると同時に「代謝疾患」でもある。水(関節液)に含まれる成分が軟骨を溶かす。

変形性膝関節症は一般的に「軟骨がすり減る」と説明されます。しかし実際には、関節内に溜まった水(関節液)に含まれる成分が軟骨を溶かすという側面もあることが分かっています。

変形性膝関節症は整形外科で扱う運動器疾患ですが、同時に代謝疾患とも位置付けられています。炎症が起きると関節液が過剰に産生されますが、この水には痛みを引き起こす成分と軟骨を溶かす成分(プロテアーゼなどの分解酵素)が含まれているのです。

🧪 軟骨が失われる2つのメカニズム

① 機械的すり減り:膝への荷重・摩擦によって物理的に軟骨が薄くなる

② 代謝的溶解:炎症性の関節液に含まれる分解酵素によって軟骨が化学的に溶かされる

この2つが同時に起きているため、変形性膝関節症は「運動器疾患」であると同時に「代謝疾患」でもあります。炎症の根本原因(アライメント不良・筋膜の癒着)を取り除くことが、軟骨を守るために重要な理由がここにあります。

軟骨の年間減少量——0.06〜0.6mmの差を生むもの

年間0.06〜0.6mmの減少。最大で10倍の差を生むのがO脚・X脚の程度。

変形性膝関節症における軟骨の年間減少量は、研究によれば0.06〜0.6mmとされています。

最小(アライメント良好) 0.06mm 年間の軟骨減少量
O脚・X脚が少ない場合
最大(アライメント不良) 0.6mm 年間の軟骨減少量
O脚・X脚が強い場合
差(最大/最小) 10倍 アライメントの改善で
軟骨の寿命が変わる

0.06mmと0.6mmの差——最大で10倍の差があります。この差を生む最大の要因がO脚・X脚(アライメント不良)の程度です。アライメントの偏りが大きいほど、特定の部位への集中荷重が強くなり、軟骨の減少速度が速まります。

O脚・X脚が軟骨の減少速度を変える理由

アライメントの偏りが大きいほど荷重の集中が強くなり、軟骨への負担が最大10倍変わる。

本来、膝にかかる体重は関節面全体に均等に分散されます。しかしO脚では膝の内側に、X脚では膝の外側に荷重が集中します。

アライメント 荷重の集中部位 すり減る軟骨 リスク
正常 関節面全体に均等 軟骨全体に分散 年間0.06mm前後
O脚 膝の内側に集中 内側の軟骨が優先的に減少 内側型変形性膝関節症
X脚 膝の外側に集中 外側の軟骨が優先的に減少 外側型変形性膝関節症
アライメント不良が強い場合 特定の部位に極端に集中 その部位の軟骨が急速に減少 年間0.6mmに近づく

骨盤・股関節・膝・足という連鎖の中で、膝が外側に開いていればいるほど(O脚が強いほど)、内側の軟骨にかかる荷重は急増します。アライメントの偏りの角度が大きいほど、軟骨の寿命は短くなります。

🔬 荷重の角度と軟骨へのストレスの関係

力学的に見ると、荷重線(体重の通る軸)が膝の中心からずれるほど、関節にかかるモーメント(回転力)が大きくなります。O脚では荷重線が膝の内側を通るため、内側の軟骨・半月板・靭帯への圧縮力が増大します。この圧縮力の増大が直接的に軟骨の代謝的・機械的破壊を加速させます。

研究では、膝の荷重角度が3度変化するだけで関節面への荷重分布が大きく変わることが示されています。アライメント矯正が軟骨保護において非常に重要な理由がここにあります。

軟骨には神経がない——だから痛みが出ない

軟骨自体に神経はなく、軟骨が減っても直接の痛みは生じない。だからこそ気づかずに進行する。

ここが非常に重要なポイントです。軟骨には神経がありません。つまり、軟骨がどれだけすり減り・溶けていても、それ自体は痛みの原因になりません。

「変形=痛みではない」とよく言われるのはこのためです。レントゲンで大きな変形が見られても痛みがない方がいる一方、軽度の変形でも強い痛みを感じる方がいます。

💡 変形性膝関節症の痛みの出どころ

変形性膝関節症の痛みの多くは、軟骨そのものではなく周囲の組織から来ています。

滑膜(かつまく):神経が豊富で炎症時に痛みを発する
膝蓋下脂肪体:圧迫・摩擦で痛みを発しやすい
関節包・靭帯:ストレスを受けると痛みが生じる
軟骨下骨(こつかこつ):軟骨が失われた後に露出すると激痛が生じる

軟骨下骨に達したときの激痛——手術が必要になる段階

軟骨が完全に失われ軟骨下骨が露出すると、骨折に近い激痛が生じ手術が必要になる。

軟骨が徐々に失われ続け、ついにゼロになると——その下にある「軟骨下骨(こつかこつ)」が露出します。ここには神経が豊富に分布しています。

O脚・X脚によって軟骨への偏った荷重が継続
軟骨が年間0.06〜0.6mmずつ減少し続ける
軟骨が薄くなるがこの段階では直接の痛みはない
やがて軟骨がほぼなくなり、軟骨下骨が露出する
神経が豊富な軟骨下骨への直接荷重→骨折に近い激痛
この段階では保存療法の限界→手術(人工関節など)が必要になる
⚠️ 軟骨下骨の痛みは骨折に近い激痛
  • 軟骨下骨は神経が非常に豊富——軟骨とはまったく異なるレベルの痛みが生じる
  • 骨に直接荷重がかかる状態のため、骨折のような鋭い痛みが発生する
  • この段階では関節の変形も高度であることが多く、人工関節置換術などの手術が検討される
  • O脚・X脚を早期に改善しておくことで、軟骨下骨への到達を遅らせることができる
【院長コメント】
「軟骨には神経がないから痛みが出ない——だからこそO脚を放置してしまいがちです。しかし年間0.6mmのスピードで軟骨が失われていくとしたら、10年で6mm。膝の軟骨は厚いところでも4〜6mm程度しかありません。つまり10年で軟骨下骨に達する計算になります。だから今痛みがなくても、アライメントを整えることが軟骨を守る最も重要な予防策なんです。」
— 庄司 崇晃(膝痛専門 こころ整体院 byコレクト 院長)

「変形=痛みではない」が「放置していい理由にはならない」

今痛みがなくても、軟骨は確実に減り続けている。O脚・X脚の改善が軟骨を守る唯一の予防策。

「変形があっても痛みがないならいいじゃないか」——この考え方は誤りです。

痛みがないのは軟骨に神経がないからです。しかし軟骨は確実に年間0.06〜0.6mmのスピードで失われ続けています。O脚・X脚があれば、そのスピードはさらに速まります。

そして軟骨がなくなった時点で初めて激痛が生じます。その段階に至ってからでは保存療法では対処が難しく、手術が必要になることが多いのです。

O脚・X脚を早期に改善しておくことは、将来の軟骨を守り手術を回避するための、最も重要な予防策です。

やってはいけないNG行動

⚠️ 軟骨を守るためにやってはいけないこと
  • 「今痛みがないから大丈夫」とO脚・X脚を放置する:軟骨には神経がないため痛みがなくても減り続けています。痛みがないうちにアライメントを改善することが重要です
  • 「年齢だから仕方ない」と諦める:アライメントを整えることで軟骨の減少速度を大幅に遅らせることができます。年齢に関係なく予防的アプローチは有効です
  • 炎症(水がたまる状態)を放置する:関節液に含まれる分解酵素が軟骨を溶かします。炎症の根本原因を取り除くことが軟骨保護につながります
  • 痛みがなくなったらケアをやめる:痛みの消失は軟骨の回復を意味しません。軟骨の保護のためには継続的なアライメント管理が必要です
  • 「手術になってからまた考えよう」と先送りする:軟骨下骨まで達してからでは保存療法の選択肢が大幅に減ります。早期介入が軟骨の寿命を延ばします
今痛みがなくても軟骨は減り続けています。
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エコー検査でO脚・X脚のアライメントと軟骨周囲の状態を評価し、軟骨保護のアプローチを行います。
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byコレクトのアプローチ——軟骨を守るためのアライメント改善

軟骨はいったん失われると再生しません。だからこそ、軟骨が残っているうちに偏った荷重を解消することが最重要です。

STEP 1
エコー検査によるアライメント・軟骨周囲の評価

超音波エコーで膝関節・軟骨周囲の状態をリアルタイムに観察します。O脚・X脚の程度・膝への偏った荷重の状態・炎症の有無を確認し、軟骨の保護に向けた最適なアプローチを決定します。

STEP 2
炎症の根本原因への対処(筋膜リリース・軸矯正)

炎症を引き起こしているアライメント不良・筋膜の癒着を解消します。関節液への分解酵素の産生を抑えることで、代謝的な軟骨溶解のスピードを低下させます。

STEP 3
O脚・X脚の継続的なアライメント管理

O脚・X脚を修正し、膝への均等な荷重分布を回復させます。年間の軟骨減少量を最小化(0.6mm→0.06mm方向へ)するために、セルフケア・インソール・歩き方の改善を組み合わせて継続的に管理します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 軟骨は一度失われたら回復しませんか?

成人の膝軟骨は血管がなく、一度失われると自然再生が非常に難しいとされています。再生医療(PRP・幹細胞治療など)の研究は進んでいますが、確立された治療法はまだ発展途上です。だからこそ軟骨が残っているうちに荷重バランスを整えることが最重要です。

Q2. 軟骨がどのくらい残っているか調べる方法はありますか?

MRI検査が最も詳細に軟骨の状態を確認できます。レントゲンでは「関節裂隙の狭小化(骨と骨の隙間の減少)」で間接的に確認できます。超音波エコーでも一部の軟骨の状態を確認できます。

Q3. 変形があっても痛みがないなら本当に問題ないですか?

問題があります。痛みがないのは軟骨に神経がないからです。しかし軟骨は確実に減り続けており、軟骨下骨に達した時点で初めて激痛が生じます。「今痛みがない」は「安全」を意味しません。早期のアライメント改善が軟骨保護の鍵です。

Q4. O脚を改善すると軟骨の減少速度は本当に変わりますか?

はい、変わります。研究でもO脚の程度(荷重角度)と軟骨減少速度の相関関係が示されています。荷重線を膝の中心に近づけることで、内側軟骨への集中荷重が軽減され、軟骨の減少速度を遅らせることができます。

Q5. 「軟骨がほとんどない」と言われました。まだ保存療法で改善できますか?

軟骨がほとんどない(関節裂隙がほぼゼロ)状態でも、周囲の筋膜の癒着・炎症・アライメント不良が残っていれば保存療法で痛みを軽減できる余地があります。ただし軟骨下骨が露出して激痛がある段階では手術の検討も必要です。まず専門院での詳細評価を受けることをお勧めします。

Q6. 軟骨が溶けるのを止める方法はありますか?

炎症を抑えること(根本原因への対処)が、関節液中の分解酵素の産生を減らし軟骨の代謝的溶解を遅らせます。具体的にはアライメント改善・筋膜リリース・適切な運動・体重管理が有効です。また水が溜まり続けている状態(慢性炎症)の根本原因を解消することが最も重要です。

センター北・横浜市都筑区で変形性膝関節症にお悩みの方へ

センター北周辺エリアでも、「変形性膝関節症と言われたが軟骨はどのくらい残っているか」「O脚があるが痛みがないから放置している」「これ以上軟骨を減らしたくない」というご相談を多くいただきます。軟骨には神経がないため痛みがなくても減り続けています。今がアライメントを整えて軟骨を守る最も重要なタイミングです。

膝痛専門 こころ整体院 byコレクトは、センター北駅からすぐの場所にある膝の痛みに特化した専門院です。エコー検査でアライメントと軟骨周囲の状態を評価し、軟骨保護のための根本的なアプローチを行います。

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まとめ

変形性膝関節症の軟骨減少は年間0.06〜0.6mmとされており、O脚・X脚のアライメント不良が大きいほど速く進行します。軟骨には神経がないため軟骨が減っても直接の痛みは出ませんが、その下の軟骨下骨が露出すると骨折に近い激痛が生じ手術が必要になります。「変形=痛みではない」は正しいですが、「変形を放置していい理由にはならない」のです。

📋 今日からできること
  • O脚・X脚があっても「今痛みがないから大丈夫」と放置しない
  • 軟骨には神経がないことを理解し、痛みの有無だけで判断しない
  • 炎症(水がたまる状態)の根本原因を解消し、軟骨の代謝的溶解を抑える
  • アライメント改善(O脚・X脚の修正)で年間軟骨減少量を最小化する
  • 軟骨の状態を定期的に専門院で評価し、早期介入を心がける
痛みがなくても軟骨は減り続けています。
今からアライメントを整えて軟骨を守りませんか?
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参考文献

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  • Sharma L, et al. "The role of knee alignment in disease progression and functional decline in knee osteoarthritis." JAMA, 2001; 286(2): 188–195.
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  • Brandt KD, et al. "Yet more evidence that osteoarthritis is not a cartilage disease." Annals of the Rheumatic Diseases, 2006; 65(10): 1261–1264.
  • Stecco C, et al. "Hyaluronan within fascia in the etiology of myofascial pain." Surgical and Radiologic Anatomy, 2011; 33(10): 891–896.
この記事の監修者
安藝 泰弘(Yasuhiro Aki)
givers ホールディングス株式会社 代表取締役/臨床研究者(Clinical Researcher)
柔道整復師|人間科学修士

2006年にこころ整骨院を創業し、現在は国内外164拠点のヘルスケア事業を統括。臨床と経営の傍ら東亜大学大学院にて人間科学修士号を取得し、2025年に国際学術誌『PLOS ONE』に筋膜トリガーポイントと肩甲骨アライメントに関する研究論文を筆頭著者として発表。科学的根拠に基づく独自メソッド「GIFT」を開発。

PLOS ONE 掲載著者 人間科学修士 臨床歴28年
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この記事の執筆者
庄司 崇晃(Shoji Takaaki)
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