片頭痛と緊張型頭痛は、痛み方だけでなく「動くと悪化するか」「光・音や吐き気を伴うか」を組み合わせて整理します。1つの特徴だけで自己判断せず、その日の症状を記録しましょう。
片頭痛が疑われる強い発作中に、無理な運動や強い刺激を行うと悪化する場合があります。反対に、緊張型頭痛では痛みが増えない範囲の姿勢変更や軽い動きが合うことがあります。
⚠️ すぐに医療機関へ相談したい頭痛
次のような頭痛はタイプ分けやセルフケアを優先せず、医療機関での評価を受けてください。
- 突然起きて、短時間で最も強くなった激しい頭痛
- 手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、意識の変化を伴う
- 発熱、首の強いこわばり、繰り返す嘔吐を伴う
- 頭を打ったあとに現れた、または悪化している
- これまでと違う新しい頭痛、日ごとに強くなる頭痛
片頭痛と緊張型頭痛の違いは3つの軸で整理する
違いを整理する基本は、①痛み方、②日常動作による変化、③痛み以外の症状です。片頭痛は必ず片側とは限らず、緊張型頭痛と重なる場合もあるため、表は受診時に症状を伝えるための目安として使います。
| 比較項目 | 片頭痛に多い特徴 | 緊張型頭痛に多い特徴 |
|---|---|---|
| 痛み方 | ズキズキする拍動性。片側または両側 | 圧迫・締めつけるような非拍動性。両側が多い |
| 強さ | 中等度〜重度になることがある | 軽度〜中等度が中心 |
| 動作 | 歩行や階段などで悪化しやすい | 通常の日常動作では悪化しにくい |
| 伴う症状 | 吐き気、光・音への過敏を伴うことがある | 吐き気は通常なく、光・音の過敏があっても限定的 |
| 発作中 | 暗く静かな場所で休むことが基本 | 負担を減らし、痛みが増えない範囲で姿勢を変える |
違い1:締めつける痛みか、ズキズキする痛みか
緊張型頭痛では頭を帯で締めつけるような圧迫感、片頭痛では脈打つようなズキズキした痛みが典型例です。実際の症状には個人差があり、片頭痛でも拍動性がはっきりしないことがあります。
痛む場所だけで「片側なら片頭痛」「両側なら緊張型」と決めることはできません。痛みの強さ、持続時間、動作や伴う症状を一緒に確認してください。頭痛全体の整理には頭痛の原因・セルフケア・改善方法もご覧ください。
違い2:歩行や階段で悪化するか
日常動作で痛みが増えるかどうかは、片頭痛と緊張型頭痛を整理する重要な手がかりです。片頭痛では歩く、階段を上る、体を動かすことで悪化しやすく、緊張型頭痛では通常の日常動作によって大きく悪化しにくいとされています。
ズキズキして動くと悪化する日は、運動や首・肩への強い刺激を控えましょう。首・肩のこわばりが中心で動作による悪化がない場合でも、痛みが増える動きは中止します。
違い3:吐き気、光・音への過敏があるか
吐き気や嘔吐、光や音をつらく感じる症状は片頭痛でみられることがあります。緊張型頭痛では吐き気や嘔吐は通常なく、光・音への過敏があっても両方同時ではないことが基本です。
これらの症状が強い場合や、生活・仕事に支障がある場合は、自己流の対処を増やすより医療機関へ相談してください。頭痛日記があると経過を伝えやすくなります。
動画で確認:細谷先生が解説する3つの見分け方
動画では、痛み方・動作・伴う症状を順に確認し、なぜケアの方向が反対になることがあるのかを細谷先生が解説しています。自己診断ではなく、症状を整理して適切な相談先を選ぶためにご覧ください。
セルフケアは頭痛の特徴に合わせ、悪化したら中止する
緊張型頭痛に多い首・肩のこわばりと、片頭痛の発作中では、過ごし方の方向が異なる場合があります。どちらか分からないときは刺激を増やさず、休息や医療機関への相談を優先してください。
- ズキズキして動くと悪化する:暗く静かな場所で休み、無理な運動や強い刺激を避ける
- 締めつける重さが中心で動作悪化がない:痛みが増えない範囲で姿勢を変え、長時間同じ姿勢を避ける
- 普段の薬がある:医師・薬剤師から受けた説明に従う
- 市販薬を使う日が増えている:薬剤の使用過多による頭痛を避けるため医療機関へ相談する
首・肩の負担については肩こり・首こりの解説、緊張型頭痛の詳しい整理は肩を揉んでも取れない頭痛はなぜ?も参考にしてください。
整体へ相談できる範囲と、医療機関を優先する範囲
危険なサインが否定された後の首・肩や姿勢の負担は整体で相談できますが、頭痛の判定や片頭痛への医療上の対応は医療機関の領域です。役割を分けて利用してください。
こころ整体院グループでは、カウンセリングや姿勢の確認を通して身体の負担を整理します。姿勢データだけで頭痛の原因を断定するものではありません。AI姿勢分析について、giversメソッドGIFTについて、こころ整体院グループについてもご確認ください。
首・肩や姿勢の負担について相談したい方へ
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片頭痛と緊張型頭痛に関するよくある質問
1つの特徴ではなく、痛み方、日常動作で悪化するか、吐き気や光・音への過敏があるかを組み合わせて整理します。
片頭痛は両側に出ることもあり、痛む側だけでは判断できません。ほかの特徴や経過も医療機関へ伝えてください。
両側を圧迫される、帯で締めつけられるような非拍動性の痛みが多く、通常の日常動作では悪化しにくいとされています。
発作中は動作で悪化することがあるため、無理に運動せず暗く静かな場所で休むことを優先してください。
強い刺激や首を勢いよくひねる行為は避けてください。痛みや気分不良が増えたら中止します。
両方の特徴が重なる場合があります。自己判断せず、頭痛日記をつけて医療機関へ相談してください。
発症時刻、持続時間、痛む側、痛み方、動作での変化、伴う症状、服薬、睡眠や食事などを記録します。
薬剤の使用過多による頭痛につながることがあるため、自己判断で回数を増やさず医師・薬剤師へ相談してください。
突然の激しい頭痛、神経症状、意識の変化、発熱と首の強いこわばり、頭部外傷後の頭痛などは速やかに医療機関へ相談してください。
危険なサインが否定された後の首・肩のこわばりや姿勢の負担について相談できます。頭痛の判定や医療上の対応は医療機関へご相談ください。
まとめ
片頭痛と緊張型頭痛の違いは、痛み方、動作による悪化、吐き気や光・音への過敏の3点を組み合わせて整理します。症状が重なることもあるため自己判断せず、繰り返す頭痛や生活に支障がある頭痛は医療機関へ相談してください。
参考文献・資料
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会監修「頭痛の診療ガイドライン2021」.
- International Headache Society. ICHD-3: Migraine without aura.
- International Headache Society. ICHD-3: Tension-type headache.
- Do TP, et al. Red and orange flags for secondary headaches in clinical practice: SNNOOP10 list. Neurology. 2019;92:134-144.
- こころ整体院グループ「頭痛の原因・セルフケア・改善方法」.
解説・制作体制
細谷 直由
柔道整復師/こころ整体院グループ技術講師/メディカル整体アカデミースクール講師。対応動画の解説を担当。
頭痛の相談所編集部
YouTube、note、seitai.co.jpの記事内容を同じ安全基準で編集。
監修確認:羽藤 泰三
整形外科医/医療法人奥山会。
著者:安藝 泰弘
臨床28年・施術15万人超の経験を持つ、こころ整体院グループ創業者。著者・安藝泰弘のプロフィール







