「変形性膝関節症と言われたが、本当にそれだけが原因なのか」「お皿(膝蓋骨)の周辺が特に痛い」「自分の膝の痛みの原因がお皿にあるのか確認したい」——センター北・横浜市都筑区エリアでも、こうしたお皿に関するご質問は非常に多く、膝痛専門 こころ整体院 byコレクトにも日々多くのご相談が寄せられています。
実は変形性膝関節症と診断された方の中にも、「本当の原因はお皿(膝蓋骨)の問題にある」というケースが非常に多くあります。レントゲンで変形が確認されると「変形性膝関節症」と診断されてしまい、お皿の問題が見過ごされることがあります。
この記事では、センター北の膝痛専門 こころ整体院 byコレクトの視点から、自分の膝の痛みの原因がお皿にあるかどうかを自宅で確認できる2つのセルフチェック方法を詳しく解説します。
- 変形性膝関節症と診断されても本当の原因がお皿にあることは非常に多い
- 痛みの原因がお皿かどうかは自宅での2つのチェックで確認できる
- チェック①:お皿の可動性チェック——上下・横・斜めに動くか
- チェック②:膝立ち歩きテスト——膝立ちで歩くと痛みが出るか(パテラコンプレッションテスト)
- 音が出る方はお皿の裏の変性サイン
- 膝が完全に伸びきらない方はお皿への圧力がもともと高い——膝裏を伸ばすことも同時に重要
- 変形性膝関節症と診断されているが、特にお皿周辺が痛い
- 膝のお皿を触ると痛みがある・音がする
- しゃがみ動作・正座・階段でお皿の周辺が痛い
- 膝を押すと(特にお皿を押すと)痛みが出る
- 自分の膝の痛みの原因がどこにあるのか知りたい
2つのセルフチェックで「お皿が原因かどうか」を自分で評価できます。痛みが強い場合は無理をしないでください。
変形性膝関節症とお皿の問題——なぜ見過ごされるのか
膝の痛みで整形外科を受診すると、レントゲンで大腿骨と脛骨の間の隙間の狭小化・骨棘(骨のトゲ)が確認されることで「変形性膝関節症」と診断されます。
しかし実際には、痛みの原因がお皿(膝蓋骨)と大腿骨の間の関節(膝蓋大腿関節)にあるというケースが非常に多くあります。これを「膝蓋大腿関節症」と呼びますが、変形があると変形性膝関節症の診断名になってしまい、お皿の問題が正確に評価されないことがあります。
お皿(膝蓋骨)が膝の痛みに関与するメカニズム
膝を曲げるとき、お皿は大腿骨の前面の溝(滑車溝)に沿ってスムーズに動く必要があります。お皿の位置がずれていたり動きが悪くなったりすると、膝の曲げ伸ばしのたびにお皿の裏と大腿骨の間の圧力が高まり、以下の組織が圧迫されて痛みが生じます。
膝蓋下脂肪体:お皿の下にある神経が豊富な脂肪組織。圧迫・摩擦に非常に敏感で痛みを感じやすい
滑膜:関節を包む膜で神経が豊富。炎症が起きると膝が腫れやすくなる
靭帯・筋肉:お皿の周囲にある組織も巻き込まれて痛みが出ることがある
セルフチェック① お皿の可動性チェック
最初のチェックはお皿そのものの動きを確認します。正常なお皿は大腿四頭筋の力を抜いた状態で、比較的自由に動かせます。
準備:仰向けに寝て膝を伸ばしてリラックスする。大腿四頭筋(太もも前面)の力を完全に抜くことが重要。
- 上下の動き:お皿を親指と人差し指でつまみ、上方向・下方向にゆっくり押してみる
- 横の動き:お皿を内側・外側にゆっくり押してみる
- 斜めの動き:斜め上・斜め下・斜め左右にゆっくり動かしてみる
- 判定:どの方向にも動きが固い・引っかかる感じがある・動かすと痛みが出る → お皿の問題がある可能性あり
注意:力が入った状態ではお皿は動きません。脱力した状態でやさしく確認してください。
- すべての方向にスムーズに動く → お皿の可動性は良好
- 特定の方向に動きにくい → その方向の筋膜に癒着・短縮がある可能性
- 動かすと痛みが出る → お皿の裏の組織(滑膜・脂肪体)に問題がある可能性
- ゴリゴリ・ザラザラ音や摩擦感がある → お皿の裏の軟骨変性が始まっているサイン
セルフチェック② 膝立ち歩きテスト(パテラコンプレッション)
2つ目のチェックは、膝立ち歩きです。これは臨床で行う「パテラコンプレッションテスト」の自己版に当たります。
準備:クッションのあるベッドや柔らかいマット上で行う。痛みが強い方は無理をしないこと。
- 膝立ち(両膝を床につけた姿勢)になる
- 膝立ちのまま前に歩く・後ろに下がる・その場で一周するなどの動きをする
- 膝(特にお皿の周辺)に痛みが出るかを確認する
- 判定:痛みが出た場合 → 膝蓋骨(お皿)に問題がある可能性が高い
なぜこれで分かるのか:膝立ちの姿勢は膝が曲がった状態で体重がかかるため、お皿が大腿骨にぐっと押し付けられます。この状態でお皿の下(滑膜・脂肪体)が圧迫されて痛みが出るのは、膝蓋大腿関節に問題がある証拠です。
🔬 臨床で行うパテラコンプレッションテストとの違い
臨床(専門院・病院)では、患者さんが仰向けに寝た状態で、治療家がお皿を上から手で押しながら動かし、痛みが出るかどうかを確認する「パテラコンプレッションテスト(膝蓋骨圧迫テスト)」を行います。膝立ち歩きテストは体重でお皿を圧迫するセルフ版です。臨床テストほど正確ではありませんが、「お皿に問題がありそうか」を自宅で簡易評価する方法として有効です。
音が出る方へ——お皿の裏の変性サイン
お皿のチェック中に「ゴリゴリ」「ザラザラ」「ガリガリ」といった音や摩擦感が生じる方がいます。
- ゴリゴリ・ザラザラ感:お皿の裏の軟骨(関節軟骨)の変性が始まっているサイン。軟骨面が滑らかでなくなってきている状態
- お皿と大腿骨の隙間が狭い:隙間がないとお皿を動かすたびに圧力が高まり、膝が腫れやすくなる
- 音が出ていても痛みがなければ少しずつケアを続けて構いません。痛みを伴う音が繰り返し出る場合は専門院での評価を受けてください
膝が伸びきらない方への注意点
お皿のチェックをする際に確認してほしいことがあります。仰向けで寝たとき、膝裏と床の間に手が入るくらいの隙間がある方は、膝が完全に伸びきっていない状態です。
膝が完全に伸展していない状態では、お皿と大腿骨の接触面積が減少し、接触部位への圧力が集中します。これだけでお皿への負担がもともと高い状態が作られています。いくらお皿のケアをしても、膝が伸びきらない状態が続く限りお皿への過剰な圧力は解消されません。
お皿のケアと同時に膝を完全伸展させるためのケア(ハムストリングスのストレッチ)を合わせて行うことが重要です。
確認方法:仰向けに寝て両足を伸ばす。膝裏と床の間に手が入るくらいの隙間がある場合、膝が完全に伸びきっていないサインです。
改善ケア:ハムストリングスのストレッチ(椅子に座って片足を前に伸ばし、上体を前傾させる)を日常的に行い、膝が完全伸展できる状態を目指します。
チェック後にやること——お皿の可動性改善セルフケア
2つのチェックでお皿に問題がありそうだと分かったら、次に行うことはお皿の可動性を回復させるセルフケアです。
- 大腿四頭筋のほぐし:大腿四頭筋が硬いとお皿が引き上げられてしまう。太もも前面の外側・内側・中央を順にほぐすことでお皿の動きが出やすくなる
- お皿を下げる体操:大腿四頭筋の力を完全に抜いた状態で、親指と人差し指の輪でお皿を下方向に優しく押し下げる
- 膝蓋上嚢の癒着はがし:お皿の上から指4本分の位置を下方向に押さえながら、反対の手の指を入れ込んで癒着をはがす
- 膝の伸展:膝が伸びきらない方はハムストリングスのストレッチを合わせて行う
詳しいセルフケアの方法は「正座ができない原因と5つのセルフケア」の記事をご参照ください。
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byコレクトのアプローチ——お皿の状態を正確に評価して根本改善
超音波エコーでお皿の位置(高位・低位)・可動性・膝蓋下脂肪体の炎症・膝蓋上嚢の癒着・大腿骨との隙間をリアルタイムに確認します。
お皿の動きを制限している大腿四頭筋の深部筋膜癒着を解消し、膝蓋上嚢の癒着もはがします。お皿が正しく動ける状態を作り、膝蓋大腿関節への過剰な圧力を減らします。
膝の伸展制限がある場合はハムストリングスのケアも合わせて行います。お皿の可動性チェック・お皿下げ体操の正しいやり方を個別に指導します。
よくある質問(FAQ)
Q1. 膝立ち歩きテストで痛みが出ました。すぐに病院に行くべきですか?
強い痛みや腫れがある場合はまず整形外科を受診してください。軽度の痛みや違和感であれば、大腿四頭筋のほぐし・お皿の可動性改善のセルフケアを行いながら様子を見ることができます。
Q2. お皿を動かすとゴリゴリ音がしますが、動かし続けていいですか?
痛みがなければ続けて大丈夫です。ゴリゴリ音は軟骨面の変性サインですが、動かすことで血流が改善され周囲組織の状態が良くなることもあります。痛みを伴う音の場合は無理せず専門院での評価を受けてください。
Q3. 変形性膝関節症と診断されていますが、お皿のケアは意味がありますか?
はい、非常に意味があります。変形性膝関節症と診断されている方でも、痛みの原因の一部または大部分がお皿の問題にあるケースが多くあります。お皿の可動性を回復させることで痛みが大幅に改善するケースがあります。
Q4. お皿が上下に動かない場合は何が原因ですか?
主な原因は大腿四頭筋の硬化・筋膜癒着です。大腿四頭筋がお皿に付いているため、硬いとお皿が上に引き上げられて下に動きにくくなります。また膝蓋上嚢の癒着もお皿の可動性を制限します。大腿四頭筋のほぐしと膝蓋上嚢の癒着はがしが有効です。
Q5. 膝立ちをすると音が出ます。これは問題がありますか?
膝立ちでの音はお皿の裏の変性・膝蓋大腿関節の問題のサインである可能性があります。痛みを伴う場合は特に注意が必要です。
Q6. 膝が伸びきらないのはなぜですか?どうすれば改善しますか?
主な原因はハムストリングスの短縮・膝窩筋の硬化です。ハムストリングスのストレッチを毎日継続することで徐々に改善します。膝窩筋(膝裏の小さな筋肉)の硬化が伸展を妨げている場合は膝窩筋のほぐしも有効です。
センター北・横浜市都筑区で膝のお皿の痛みにお悩みの方へ
センター北周辺エリアでも、「変形性膝関節症と言われているが本当の原因が分からない」「お皿の周辺が特に痛い」というご相談を多くいただきます。今日の2つのセルフチェックで「お皿が原因かどうか」を確認し、大腿四頭筋のほぐし・お皿の可動性改善を日常に加えることが改善への近道です。
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まとめ
変形性膝関節症と診断されていても、痛みの本当の原因がお皿(膝蓋大腿関節)にある場合は非常に多くあります。自宅でできる2つのセルフチェック——①お皿の可動性チェックと②膝立ち歩きテスト(パテラコンプレッション)——で自分の膝の痛みがお皿に関係しているかを確認してください。音が出る方はお皿の裏の変性サイン。膝が完全に伸びない方はお皿のケアと同時に膝裏を伸ばすことも重要です。
- 仰向けに寝て大腿四頭筋を脱力し、お皿を上下・横・斜めに動かして可動性を確認する
- クッションの上で膝立ちになり、前後・一周してみて痛みが出るかを確認する
- 痛みが出た場合は大腿四頭筋のほぐし・お皿下げ体操を日常に加える
- 仰向けで膝裏に手が入るなら膝が伸びきっていない → ハムストリングスのストレッチを合わせて行う
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参考文献
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- Insall J, et al. "Patellar pain and incongruence." Clinical Orthopaedics and Related Research, 1982; 176: 217–224.
- Stecco C, et al. "Hyaluronan within fascia in the etiology of myofascial pain." Surgical and Radiologic Anatomy, 2011; 33(10): 891–896.
- Powers CM. "The influence of abnormal hip mechanics on knee injury." Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 2010; 40(2): 42–51.
- Nakagawa TH, et al. "Trunk, pelvis, hip, and knee kinematics." Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy, 2012; 42(6): 491–501.
柔道整復師|人間科学修士
2006年にこころ整骨院を創業し、現在は国内外164拠点のヘルスケア事業を統括。臨床と経営の傍ら東亜大学大学院にて人間科学修士号を取得し、2025年に国際学術誌『PLOS ONE』に筋膜トリガーポイントと肩甲骨アライメントに関する研究論文を筆頭著者として発表。
- 研究者ID (ORCID): 0009-0002-5707-6121
- 主要論文 (PLOS ONE): Relationship between the asymmetry of the resting scapular position...







