「膝を治療しているのに鼠径部(股関節の前)も痛い」「股関節を曲げると詰まる感じがある」「病院でレントゲンを撮っても異常がないと言われた」——センター北・横浜市都筑区エリアでも、こうした鼠径部の問題にお悩みの方は多く、膝痛専門 こころ整体院 byコレクトにも多くのご相談が届きます。
膝の痛みと鼠径部の詰まり感・痛みは同時に起きやすい組み合わせです。腸腰筋(ちょうようきん)は医療現場で最も重要視される股関節前面の深層筋であり、ここが硬化・癒着すると股関節の屈曲に詰まり感・痛みが生じます。膝への荷重バランスも乱れ、膝痛が悪化しやすくなります。
この記事では、センター北の膝痛専門 こころ整体院 byコレクトの視点から、腸腰筋の解剖・鼠径部痛との関係・大腿骨頭の触り方・腸腰筋移動手技のセルフケア(基本版・上級版)を詳しく解説します。
- 鼠径部の詰まり感・痛みは膝の痛みと同時に起きやすい
- 腸腰筋は医療現場で最も重要視される股関節前面の深層筋
- 股関節を曲げると鼠径部のシワの中央部分に大腿骨頭(骨頭)がある
- セルフケア:膝を伸ばした状態で骨頭の上の腸腰筋を左右に移動させる(1分間)
- 上級編:腸腰筋を内側に移動させながら足首を上げる(腸腰筋を収縮させる)
- 股関節を深く曲げると鼠径部(股関節の前)に詰まる感じ・痛みがある
- 膝の痛みと同時に股関節前面の違和感がある
- 長時間座っていると股関節前面が固まった感じがする
- 立ち上がる時に股関節前面が詰まる・引っかかる
- 歩く時に股関節がうまく伸びない感じがある
以下のセルフケアを行い、詰まり感・痛みが半分以下に軽減すれば腸腰筋が関与している可能性が高いです。
鼠径部とは・腸腰筋とは
鼠径部(そけいぶ)とは股関節の前面——脚の付け根の斜めラインのことです。股関節を曲げると、この部位に斜めのシワができます。股関節の疾患の中でも、この鼠径部に詰まり感や痛みが出るケースが最も多いとされています。
- 構成:腸骨筋(腸骨内面)+大腰筋(腰椎〜第12胸椎)の2つの筋肉の総称
- 走行:背骨・骨盤から出発し、大腿骨頭(股関節の骨頭)の上を通り、大腿骨小転子(大腿骨後面)に付着
- 機能:股関節の屈曲(脚を前に上げる)・体幹の安定
- 特徴:長時間座位・デスクワーク・前屈み姿勢で短縮・硬化しやすい。鼠径部の深層に位置するため触れにくい
鼠径部の周辺組織
鼠径部には腸腰筋以外にも多くの組織があります(関節包・滑液包・大腿直筋・縫工筋など)。しかし医療現場で最も重要視されるのが腸腰筋です。鼠径部に痛みがある場合、まず腸腰筋の問題がないかを確認することが重要です。
腸腰筋の問題が膝に与える影響
🔬 腸腰筋の硬化と「滑走不全」——なぜ自然に改善しないのか(クリックで開く)
腸腰筋の硬化・短縮が慢性化する背景には、滑走不全(Fascial Gliding Dysfunction)が関与しています。滑走不全とは、筋膜・脂肪体・関節包などの組織間の「滑り(グライディング)」が低下した状態です。
腸腰筋は大腿骨頭の上を通るため、骨頭周囲の滑液包・筋膜と癒着しやすい構造を持っています。この癒着が起きると、股関節の屈曲・伸展のたびに鼠径部で引っかかりが生じ、詰まり感・痛みとして感じられます。
Stecco らの研究では、組織間のヒアルロン酸が変性・濃縮(Densification)することで滑走性が低下することが示されています。腸腰筋の移動手技は、この骨頭周囲での滑走性を回復させることを目的としています。
まず大腿骨頭を確認する——セルフケアの前準備
腸腰筋のセルフケアを行うには、まず大腿骨頭(股関節の球状の骨)の位置を確認することが重要です。
- 椅子に浅く座り、膝を前に伸ばした状態にする。(股関節をなるべく伸ばした状態にする。股関節が曲がっていると骨頭が触れにくくなる)
- 股関節を一度曲げて、鼠径部に斜めのシワを作る。このシワの真ん中が大腿骨頭のある位置。
- 膝を伸ばした状態に戻し、指を平らにして鼠径部の真ん中に当てる。
- ピンポン玉ほどの丸い骨(大腿骨頭)を触れる。
つま先を外側に向けてみると股関節が軽く外旋し、骨頭が動くのを感じやすくなります。
腸腰筋セルフケア——基本版(左右移動手技)
目的:大腿骨頭の上にある腸腰筋を左右に動かし、骨頭周囲の癒着・硬化を解消する
手順
- 椅子に浅く座り、膝を前に伸ばした状態にする(股関節をなるべく伸ばす)
- 股関節(大腿骨頭)の位置を触れて確認する
- 大腿骨頭の両端(左右)に手の指を当てる
- 腸腰筋を内側に移動させる → 外側に移動させる、を繰り返す(左右交互にゆっくり)
- 骨頭の真上を中心に行い、その後鼠径部の上方(骨頭から鼠径部の上の方向)にも移動して行う
- 骨頭の少し下の部位も同様に行う
- 1分間継続する
- 終わったら股関節を曲げ、最初にあった詰まり感・痛みが半分以下になったか確認する
力は抜いてください。強く押しすぎず、「骨の際から腸腰筋を動かすイメージ」で行います。「移動させている」感覚があれば正しくできています。
効果の確認
1分間のセルフケア後に股関節を曲げ、最初にあった詰まり感・痛みが半分以下に軽減した場合、腸腰筋が痛みの原因に関与している可能性が高いです。毎日継続することで徐々に改善が期待できます。
腸腰筋セルフケア——上級版(足首の動きを加える)
目的:腸腰筋を移動させながら足首を上げることで、腸腰筋を能動的に収縮・動員し、骨頭周囲の滑走性をより効果的に回復させる
手順
- 椅子に浅く座り、膝を前に伸ばした状態にする
- 大腿骨頭の位置を確認する
- 腸腰筋を内側に移動させる(手で骨頭の腸腰筋を内側方向に押す)
- 内側に移動させたまま、その脚の足首を上に上げる(背屈する)
- 足首を上げると腸腰筋が収縮し、外側に来ようとするので、手で内側に押し戻す
- 「内側に入れる → 足首を上げる → 手で内側に押し戻す」を繰り返す
- 1分間継続する
基本版で詰まり感が半分以下に改善した方がこの上級版を行うと、さらに効果が上がります。難しく感じる場合は基本版を継続してから試してください。
セルフケアでやってはいけないこと
- 股関節を深く曲げた状態でセルフケアを行う:股関節が曲がった状態だと骨頭が触れにくく、腸腰筋に正しくアプローチできません。必ず膝を前に伸ばした状態で行ってください。
- 強い電撃痛・しびれが出るのに続ける:大腿神経に触れている可能性があります。すぐに中止してください。
- 強く押しすぎる:腸腰筋は「移動させる」イメージで行います。力ずくで押しつぶすと逆効果になります。
- 1分間のケア後に効果確認をしない:効果確認をすることで「腸腰筋が原因か否か」を判断できます。確認せずに漫然と続けないでください。
- 2〜3週間で変化がないのに放置する:腸腰筋以外の原因(関節包炎・滑液包炎・大腿神経障害)の可能性があります。専門院での評価を受けてください。
セルフケアで改善しない場合は? ——byコレクトのアプローチ
超音波エコーで腸腰筋・骨頭周囲の滑液包・股関節包の状態をリアルタイムに観察します。腸腰筋以外の原因(大腿直筋・縫工筋・滑液包炎など)も同時に評価し、正確な原因を特定します。
エコー検査で特定した腸腰筋・骨頭周囲の癒着を解消し、組織間の滑走性を回復させます。セルフケアでは届きにくい深部の癒着にアプローチします。
腸腰筋の硬化が膝への荷重バランスに与えている影響を修正します。股関節の伸展可動域を回復させ、歩行時の膝への代償負担を軽減します。
腸腰筋をエコーで確認してみませんか?
エコー検査 → 筋膜リリース → 軸矯正の3ステップで根本から改善を目指します。
よくある質問(FAQ)
Q1. レントゲンで股関節の異常がないと言われましたが、鼠径部が痛い原因は何ですか?
レントゲンでは腸腰筋・筋膜・滑液包の状態は確認できません。異常なしと言われても腸腰筋の硬化・骨頭周囲の癒着が痛みの原因になっていることがあります。超音波エコーでの評価が有効です。
Q2. 腸腰筋のセルフケアはどのくらいの頻度で行えばいいですか?
毎日1〜2回行うことをお勧めします。1回1分間を目安に行い、毎回ケア後に詰まり感・痛みが半分以下になるかどうかを確認してください。2〜3週間で変化がなければ専門院での評価を受けてください。
Q3. 腸腰筋のセルフケアで大腿神経を傷める可能性はありますか?
強い電撃痛・しびれが出る場合は大腿神経に触れている可能性があります。この場合はすぐに中止し、圧を弱めるか位置を少し変えて行ってください。「痛気持ちいい」程度の刺激が適切です。
Q4. 変形性股関節症がある場合もこのセルフケアはできますか?
軽度〜中等度であれば有効なことがあります。ただし強い炎症がある状態・股関節の可動域が著しく制限されている場合は、無理に行わず主治医に確認してから行ってください。
Q5. セルフケアで効果があった場合、どのくらい継続すればいいですか?
詰まり感・痛みが半分以下に改善した場合は毎日継続してください。症状が完全に消失してからも、再発防止のために週2〜3回程度継続することをお勧めします。
センター北・横浜市都筑区で鼠径部・膝の痛みにお悩みの方へ
センター北周辺エリアでも「股関節の前が詰まる」「膝と一緒に股関節も痛い」というご相談は多くいただきます。腸腰筋の問題を解消することが、膝の根本改善につながることが多いです。
膝痛専門 こころ整体院 byコレクトは、センター北駅からすぐの場所にある膝の痛みに特化した専門院です。エコー検査・筋膜リリース・軸矯正の3ステップで、股関節前面から膝への連鎖的な問題にアプローチします。
- 住所
- 〒224-0032 神奈川県横浜市都筑区茅ヶ崎中央(センター北駅 徒歩すぐ)
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- 9:00〜12:00 / 15:00〜20:00
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まとめ
鼠径部の詰まり感・痛みは腸腰筋の硬化・骨頭周囲の癒着が原因であることが多く、膝の痛みと同時に起きやすいです。大腿骨頭を確認し、腸腰筋を左右に移動させるセルフケアを毎日継続することで改善が期待できます。
- 椅子に浅く座り、膝を前に伸ばして股関節(大腿骨頭)の位置を確認する
- 骨頭の上にある腸腰筋を内側→外側と左右に動かす(1分間)
- ケア後に股関節を曲げて、詰まり感が半分以下になったか確認する
- 効果があれば毎日継続する
- 効果があった方は上級版(足首の動きを加える)も試す
- 2〜3週間で変化がなければ専門院でエコー評価を受ける
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初回全額返金保証あり。まずはお気軽にご予約ください。
参考文献
- Stecco C, et al. "Hyaluronan within fascia in the etiology of myofascial pain." Surgical and Radiologic Anatomy, 2011; 33(10): 891–896.
- Yoshio M, et al. "The function of the iliacus and the psoas major muscles in relation to the hip joint." Acta Anatomica Nippon, 2002; 77(2): 143–152.
- Andersson E, et al. "Role of the psoas and iliacus muscles for stability and movement of the lumbar spine, pelvis and hip." Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports, 1995; 5(1): 10–16.
- Barratt PA, et al. "Non-articular causes of hip pain: a review." Radiography, 2012; 18(4): 270–281.
- Philippon MJ, et al. "Hip arthroscopy for femoroacetabular impingement in patients aged 50 years or older." Arthroscopy, 2012; 28(1): 59–65.
柔道整復師|人間科学修士
2006年にこころ整骨院を創業し、現在は国内外164拠点のヘルスケア事業を統括。臨床と経営の傍ら東亜大学大学院にて人間科学修士号を取得し、2025年に国際学術誌『PLOS ONE』に筋膜トリガーポイントと肩甲骨アライメントに関する研究論文を筆頭著者として発表。
- 研究者ID (ORCID): 0009-0002-5707-6121
- 主要論文 (PLOS ONE): Relationship between the asymmetry of the resting scapular position...

