少し歩くと足がしびれる…それ「狭窄症」かも?整体で緩和できる限界と可能性
歩くと足がしびれる「脊柱管狭窄症」は、骨の変形だけでなく筋肉の硬さや反り腰が症状を悪化させています。整体では骨自体を治すことはできませんが、神経の圧迫を逃がす姿勢作りによって、手術なしでも症状を緩和できる可能性があります。
- 原因:神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、血流が悪化してしびれが出る。
- 対策:「反り腰」を修正し、筋肉を緩めて神経の圧迫を減らす。
- 注意:排尿障害や安静時の激痛がある場合は、手術が必要な可能性があります。
「スーパーまでの短い距離を歩くだけで、ふくらはぎが痛くて止まってしまう」「前かがみになってカートを押すと楽になるけれど、背筋を伸ばすとまた痛む」
病院で「脊柱管狭窄症」と診断され、手術するほどではないと言われたものの、日々の生活が辛い。そんなお悩みはありませんか?
- 5分も歩くと、足がしびれて座り込みたくなる(間欠性跛行)
- 前かがみで休むと、嘘のように楽になってまた歩ける
- 仰向けで寝ると腰が痛く、横向きで丸まると落ち着く
- 病院で「歳だからうまく付き合っていくしかない」と言われた
- 手術は怖いので、できるだけ切りたくない
これらはすべて、腰の神経が「酸素不足だよ!苦しいよ!」と訴えているサインです。
そもそも「脊柱管狭窄症」ってどういう状態?
「脊柱管」とは背骨の中にある神経のトンネルです。加齢で骨が変形したり靭帯が分厚くなったりしてトンネルが狭くなり、神経が圧迫されています。
1. なぜ「歩くと」痛くなるの?
歩く時は無意識に腰を少し反らしますが、狭窄症の方にとって「腰を反らす」動きはトンネルをさらに狭くします。そのため、歩くほど神経が締め付けられ、血流が止まって動けなくなってしまいます(間欠性跛行)。
2. なぜ「前かがみ」で楽になるの?
前かがみになると腰骨の間が開き、トンネルが少しだけ広がります。圧迫されていた神経に再び血液が流れ始めるため、「楽になった!」と感じるのです。自転車に乗れるのも同じ理由です。
GIFTの視点:整体でできる「限界と可能性」
当院(こころ整体院グループ)独自の「GIFT」アプローチでは、狭窄症に対して正直なスタンスで向き合います。
- 変形してしまった骨を元に戻すこと
- 分厚くなった靭帯を薄くすること
- 完全に塞がった神経の通り道を広げること
- 姿勢改善:「反り腰」を修正し、トンネルが狭くなりにくい状態を作る。
- 癒着剥がし:神経周りの筋肉を緩め、圧迫を逃がす。
- ダブル圧迫の解除:お尻や太ももの筋肉による二次的な締め付けを取る。
骨は治せなくても、「骨以外の負担」を取り除くことで、生活の質を変えることは十分に可能です。
▼【詳しく知りたい方へ】医学的なメカニズム(クリックで開く)
脊柱管狭窄症(LSS)の病態と徒手療法の可能性について解説します。
- 1. 間欠性跛行(Intermittent Claudication)の機序
- 歩行時の腰椎伸展(Extension)により脊柱管断面積が減少し、馬尾神経や神経根の虚血(Ischemia)が生じることで症状が出現します。静脈うっ滞が主な原因です。
- 2. ダブルクラッシュ症候群(Double Crush Syndrome)
- 脊柱管内(近位)での圧迫に加え、臀部や下肢(遠位)の筋肉による軽微な圧迫が重なると症状が増幅されます。整体では、この遠位部の絞扼(Secondary crush)をリリースすることで症状緩和を目指します。
- 3. 脊椎安定化運動(Stabilization Exercise)
- 深層筋(多裂筋・腹横筋)を活性化させ、腰椎の過度な伸展や回旋を制御することは、長期的には狭窄の進行予防や症状コントロールに寄与します。
【実践編】狭いトンネルを広げる!「丸まる」ケア
Step 1:お祈りのポーズ(腰椎ストレッチ)
Step 2:膝抱え体操(仰向けリセット)
仰向けになり、両手で片膝を抱えてお腹に引き寄せます。腰を床に押し付けるように丸め、片足10秒ずつ。最後に両膝を抱えて左右に揺れます。
Step 3:お腹の力で支える(ドローイン)
仰向けで膝を立て、息を吐きながらお腹を凹ませて5秒キープ。おへそを背骨にくっつけるイメージで行います。
やってはいけない!3つのNG行動
- 痛みを我慢して背筋を伸ばす:無理に胸を張ると腰が反ってトンネルが狭くなります。「少しくらい猫背」が正解です。
- 仰向けで足を伸ばして寝る:腰が反ってしまいます。膝下にクッションを入れるか、横向きで丸まって寝ましょう。
- 痛いのに無理に歩き続ける:しびれが出たら神経がダメージを受けています。すぐに休んで回復してから歩きましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 手術をしなくても治りますか?
A. 「完治(骨が元通りになる)」はしませんが、「症状が出ない状態」を維持することは可能です。多くの患者様が保存療法で日常生活を送れています。
Q. どんな時に手術が必要ですか?
A. 排尿障害(おしっこが出にくい・漏れる)、お尻周りの感覚消失、足に全く力が入らない等の症状が出た場合は、神経が不可逆的なダメージを受ける前兆ですので、早急に手術を検討する必要があります。
Q. 整体で悪化することはありますか?
A. 無理に腰をひねったり強く押しすぎると悪化するリスクがあります。当院では狭窄症のメカニズムを熟知したスタッフが、腰を反らさない安全な施術を行います。
参考文献
- [1] Kreiner DS, et al. "An evidence-based clinical guideline for the diagnosis and treatment of degenerative lumbar spinal stenosis". Spine J. 2013.
- [2] Ammendolia C, et al. "Nonoperative treatment for lumbar spinal stenosis with neurogenic claudication". Cochrane Database Syst Rev. 2013.
- [3] Genevay S, Atlas SJ. "Lumbar spinal stenosis". Best Pract Res Clin Rheumatol. 2010.






