ヘバーデン結節でやってはいけないこと5選|指の痛みを悪化させないNG習慣と対処法

ヘバーデン結節でやってはいけないこと5選|指の痛みを悪化させないNG習慣と対処法

  • 監修日: 2026-07-22
  • 監修・執筆: 村石 喜伸(理学療法士/givers PT 代表)
  • 総監修: 安藝 泰弘(柔道整復師/giversホールディングス こころ整体院グループ 創業者・PLOS ONE 掲載論文 筆頭著者)
※本稿は一般的な情報提供です。強い症状・急な変化がある場合は、必ず医療機関で評価を受けてください。
この記事のポイント

ヘバーデン結節でやってはいけないことは、①痛む第一関節を無理に広げようとする、②強く揉む・押しつぶす、③痛みや腫れがある時期に指を酷使する、④「ただの老化」と決めつけて放置する、⑤市販品や民間療法に頼り切る、の5つです。 ヘバーデン結節は手指の第一関節(DIP関節)に起こる変形性の変化とされ、良かれと思った自己流の強い刺激やストレッチが、かえって負担を強めることがあります。まずは腫れや痛みの強い時期は安静を優先し、気になる変形や続く痛みがある場合は整形外科など医療機関で評価を受けることが大切です。日常の使い方を見直し、手だけでなく腕や姿勢の負担もあわせて整えていく発想が役立ちます。

こちらは全国125院・年間延べ80万人の患者様に向き合ってきたこころ整体院グループによる、手指の負担と向き合うための解説記事です。AI姿勢分析とGIFTメソッドで、手・腕・肩から全身へつながる負担と姿勢のクセを見える化し、根本原因にアプローチします。

⚠️ すぐに医療機関へ

次のようなサインがある場合は、指の使い方の問題ではなく、神経・炎症・他の関節疾患が隠れていることがあります。自己判断で様子を見続けると隠れた不調を見逃すことがあるため、まずは整形外科やリウマチ科で評価を受けてください。

  • 指や手全体に強いしびれ・力の入りにくさが続く
  • 複数の関節が同時に腫れ、朝のこわばりが長く続く
  • 関節の強い赤み・熱感や発熱を伴う
  • 短期間で急に痛みや変形が進む
  • けが・打撲のあとから指の痛みや動かしにくさが出た

これらは指の使いすぎだけで説明できる不調ではなく、神経の圧迫や炎症、関節リウマチなど他の関節疾患のサインのことがあります。

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ヘバーデン結節とは?やりがちな手指への負担

ヘバーデン結節とは、手指の第一関節(DIP関節)に腫れ・痛み・こわばり・曲がりが生じる変形性の変化のサインです。 第二関節に同じような変化が起こるものはブシャール結節と呼ばれます。原因ははっきり解明されていない部分もありますが、日本整形外科学会・日本手外科学会の一般向け解説では、40歳代以降の女性に多いとされています。

気をつけたいのが「良かれと思った自己流のケア」です。痛む関節をなんとかしようと強く揉んだり、無理に曲げ伸ばししたりすると、腫れや痛みが強まることがあります。ヘバーデン結節のサインが気になるときは、まず整形外科など医療機関で評価を受け、そのうえで日常の負担を減らす工夫を重ねていくのが現実的です。手指だけを強く刺激するのではなく、手や肘・手首の負担を含めて全体を見直す視点が役立ちます。

目安として、厚生労働省の2022年 国民生活基礎調査でも「手足の関節が痛む」は自覚症状として挙がっており、手指の不調は多くの方が経験するものです。ヘバーデン結節は「揉めば元に戻る」ものではなく、「負担を減らして付き合っていく」という考え方が、期待とのズレを減らします。

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⚠️ ヘバーデン結節でやってはいけないこと5選(NG行動リスト)

ヘバーデン結節でつまずきやすいのは「無理に広げようとする」「強く揉む」「酷使する」「放置する」「頼り切る」の5つのNG行動です。 良かれと思った行動が負担につながることがあるため、順番に整理します。

  • ①痛む関節を無理に広げようとする:可動域を広げようと強く曲げ伸ばししたり、グリグリ回したりすると、腫れや痛みが強まることがあります。「動かして広げれば良い」というのは誤解になりやすい考えです。痛みの強い時期は動かしすぎを控え、痛みのない範囲で軽く動かすにとどめます。
  • ②強く揉む・押しつぶす:自己流の強いマッサージで関節を押しつぶすようなケアは負担になりやすい行動です。腫れている時期は特に、強い刺激を避けます。
  • ③痛み・腫れがある時期に酷使する・温めすぎる:固いフタを開ける、重い荷物を指先で持つ、長時間のスマホやキーボードなど、痛む時期の使いすぎは避けたい使い方です。腫れや熱っぽさが強い時期に長時間温め続けることも、負担がたまりやすくなります。強い時期は安静を優先し、手を使う時間帯を区切ります。
  • ④「ただの老化」と決めつけて放置する:自己判断で放置し、評価を先延ばしにすると、関節リウマチなど他の疾患のサインを見逃すことがあります。続く痛みや変形、複数関節の腫れがある場合は、医療機関で評価を受けます。
  • ⑤市販品や民間療法に頼り切る:サプリや器具だけに頼り、医療機関の評価を後回しにするのは避けたい行動です。まず評価を受けたうえで、日常の工夫を組み合わせます。

なお、専門家からテーピングや装具、運動を勧められている場合は、その指示を優先してください。自己流で「強く・たくさん」に偏らないことが、ヘバーデン結節と上手に付き合うコツです。

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コーヒー・お酒・甘いもの——「やってはいけない」と言われる飲食の話

ヘバーデン結節で「これを口にしてはいけない」と決まっている食品はありません。 気をつけたいのは食品そのものより、量が習慣として積み上がることです。上のNG5選に飲食を入れていないのは、避けるべき食品を名指しできるだけの根拠が見当たらないためです。公的な目安として数字で線を引けるものだけを、順に整理します。

コーヒー・カフェイン:やめるより「杯数を数える」

コーヒーを控えるように、という話をよく見かけます。カフェインと手指の関節の変化を直接結びつけた質の高い報告は見当たらないため、まずは「やめる」ではなく「量を把握する」ところから始めるのが現実的です。目安になる数字はあります。欧州食品安全機関(EFSA)は、健康な成人(18〜65歳)で1日あたり400mgまでのカフェイン摂取なら健康上の問題はないとしており、農林水産省もこの見解を紹介しています。コーヒー1杯(150mL)に含まれるカフェインはおよそ60〜90mgですので、1日5杯前後が一つの線引きになります。

お酒:純アルコール量で数える

厚生労働省が2024年2月に公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を、1日あたりの純アルコール量で男性40g以上・女性20g以上としています。純アルコール量は「お酒の量(mL)×度数(%)÷100×0.8」で計算でき、ビール500mL(度数5%)でちょうど20gです。杯数ではなく量で数えると、日ごとの差が比べやすくなります。

大豆製品:「良いと聞いて増やす」方向にも上限がある

大豆イソフラボンを勧める情報は多く見かけます。ここで見落とされやすいのが上限です。食品安全委員会は、大豆イソフラボンアグリコンの一日摂取目安量の上限値を70〜75mgと示し、さらに特定保健用食品などで日常の食事に上乗せする分は30mgを超えないようにとしています。ふだんの食事から取る分を神経質に数える必要はなく、サプリメントで足すときだけ表示を確認する、という付き合い方が現実的です。

なお、甘いものを名指しで避けるより、体重や生活リズムを通じて手を使う量が増えていないかを見るほうが実際的です。欧州リウマチ学会(EULAR)が2018年に改訂した手の変形性関節症のマネジメント推奨でも、上位に置かれているのは「情報提供と教育」「自助具の活用」「運動と装具」で、特定の食品を挙げた項目ではありません。食事の見直しは、生活全体を整えるうちの一部として位置づけます。疲れのたまり方とあわせて振り返ってみてください。

あなたはどのタイプ?痛みの時期別・負担を減らす日常の工夫

ヘバーデン結節への向き合い方は「急に痛む時期」「落ち着いている時期」「手を使う場面」で工夫のしかたが変わります。 いまがどの状態かを見極めることが、負担を減らす近道です。時期・場面別の目安は次の通りです。

タイプA:急に痛む・腫れが強い時期(温めすぎ・使いすぎに注意)

腫れや熱っぽさが強い時期は、動かしすぎ・使いすぎを控え、安静を優先します。強い刺激や無理なストレッチは避け、気になるサインは医療機関で評価を受けます。この時期にやりがちなのが、長風呂やお湯につけながらの揉みほぐしです。熱っぽさが強いときは温める時間を長く取らず、家事も「まとめてやる」より「短く区切る」ほうが手に残りません。

タイプB:痛みが落ち着いている時期のセルフケア

痛みが落ち着いている時期は、指を動かさなさすぎるのも避けたいところです。痛みのない範囲で軽く動かし、手や腕をこわばらせないことを意識します。にぎる・ひらくを大きくゆっくり、痛みが出ない範囲で。回数を増やすより、毎日同じ時間に短く行うほうが続きます。全身の疲れをためすぎない生活リズムもあわせて整えます。

タイプC:家事・仕事で手を使う場面

固いフタは道具を使う、重い物は手のひら全体で持つ、長時間の同じ動作はこまめに休むなど、第一関節への一点集中を避けます。手を使う日と休める日を分けるのではなく、1日のなかで使う時間帯をまとめ、その前後に手を開いて休む時間をつくると組み立てやすくなります。手の使いすぎと肩・首のこりはつながりやすいため、肩まわりも軽く動かします。具体的な道具と持ち方は次の章にまとめました。

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道具と持ち方で負担を減らす——テーピング・サポーターと家事の工夫

第一関節への一点集中は、道具と持ち方を替えるだけで減らせます。 フタは道具で開ける、重い物は手のひら全体で受ける、ペンとスマートフォンは太いグリップとタッチペンに替える。この3つが土台です。EULARが2018年に改訂した推奨でも、自助具(生活を助ける道具)の活用は上位3項目に置かれています。

テーピング・サポーターは「使う時間帯」を決める

市販のサポーターやテーピングで関節を保護する方法があります。基本は、手をよく使う時間帯に使い、締めつけすぎないことです。強く巻くほど守れるわけではなく、指先の色が変わる・しびれるときはその場で緩めます。1日中つけたままにするより、負担のかかる場面に絞るほうが、指を動かす機会も残せます。使い方や適否、外すタイミングは自己判断せず、医療機関や専門家の案内にあわせてください。

台所まわり:フタ・包丁・洗い物

  • 固いフタ・ペットボトル:てこの原理を使うオープナーや滑り止めのゴムシートを使い、指先だけでひねらず手のひらで回す
  • 包丁・ピーラー:グリップが太く柔らかいものに替え、握り込む力を減らす。力の要る食材は先に電子レンジで加熱しておく
  • 鍋・やかん:片手で持ち上げず両手で下から支え、中身は二度に分けて運ぶ
  • 洗い物:スポンジを握りしめない。長くなる日は食器の数を減らす工夫を先に考える

持つ・つまむ:買い物袋と荷物

重い物は指先ではなく手のひら全体、さらに前腕で受けます。買い物袋を指に引っかけて持つのは、細い持ち手に力が集まりやすい持ち方です。肘にかける、リュックに替える、カートを使う——選択肢を先に増やしておくと、痛む日にも予定を変えずに済みます。小銭やドアノブなど、日に何度も繰り返すつまむ動作も積み上がりますので、キャッシュレスやレバーハンドルへの置き換えが役立ちます。

書く・打つ・スワイプする

ペンは太めのグリップを付けると、指先でつまむ力が減ります。スマートフォンはタッチペンを使うと、指先で画面を押し込む回数が減ります。キーボードやスマートフォンの操作が続くときは、30分に1回手を開いて休みます。痛くなってから休むより、時間で区切るほうが習慣になります。手先の負担は腕・肩からの姿勢のクセにも左右されますので、机と椅子の高さもあわせて見直すと戻りにくくなります。

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監修者より(監修・執筆・村石 喜伸/総監修・安藝 泰弘)

「指の変形が気になるので、強く揉んでほぐしてもよいですか」というご質問は、外来でもよく耳にします。理学療法の視点(村石)からお伝えすると、まず大切なのは、しびれや複数関節の腫れといった他の疾患のサインが隠れていないかを見分けることです。そのうえで、痛む関節への強い刺激や無理なストレッチは、負担を強めることがあります。手指だけを見るのではなく、手・腕・肩の使い方から負担を減らす発想が役立ちます。総監修の安藝より——臨床28年・年間延べ80万人の患者様と向き合ってきた経験からも、痛む場所だけを追うのではなく、全身の使い方とのバランスから整える視点が、手指と上手に付き合う近道だと考えています。

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どれくらいで変わる?受診の目安と見直しのタイミング

手指の変形は年単位でゆっくり進むと報告されており、数日で形が変わるものではありません。 だからこそ「いつ受診するか」「工夫をどれくらい続けて振り返るか」を先に決めておくと、日々の痛みに一喜一憂しなくて済みます。

「変形がある」と「困っている」は同じではない

日本の地域住民を対象にしたROADスタディの第3回調査(男性507名・女性1,028名)では、レントゲンで手指の変形性の変化(KLグレード2以上)が見つかった割合は男性89.9%・女性92.3%で、最も多かったのは第一関節(DIP関節)でした。あわせて、変化が重い場合やびらんがある場合は、握力の低さや手の痛みと関連していたと報告されています。画像で変化が見つかること自体は珍しくなく、それがそのまま困りごとになるわけではありません。 変化の程度と、いま困っていることは分けて考えます。

進み方の目安は「年単位」

米国のフラミンガム研究では、両手のレントゲンを撮影し、9年後に撮り直して経過を追っています。痛みなどの症状を伴う手の変形性関節症の割合は女性15.9%・男性8.2%で、9年間に新たに画像上の変化が出た人は女性34.6%・男性33.7%でした。変化は9年という長さで測る速さです。 1日休まなかったから急に固まる、1回強く揉んだから一気に進む、という時間の単位ではありません。数週間で急に痛みや変形が進む場合は、別の原因を疑う材料になります。

受診の目安は「時間」で決めておく

  • 腫れ・赤み・熱っぽさが2週間以上続く:整形外科・手外科で評価を受けます
  • 朝のこわばりが1時間以上続く日が重なる:関節リウマチの分類基準にも入っている項目です。リウマチ科での評価が目安になります
  • 複数の指・左右の手で同時に腫れる:同じくリウマチ科での評価が目安です
  • 数週間で急に痛みや変形が進む・けがのあとから続く:早めに評価を受けます

「何日続いたか」で判断すると決めておくと、我慢しすぎも受診しすぎも避けられます。

セルフケアと使い方の見直しは4〜6週間で振り返る

手の運動プログラムをまとめたコクラン・レビューでは、手の痛み・機能・こわばりに差がみられたのは短期の時点で、中期・長期の追跡ではその差が続かなかったと報告されています。数日で判断すると情報が足りず、半年そのままにすると変えどきを逃します。目安として4〜6週間続けたところで、痛んだ日が何日あったか、やりたい家事や仕事ができた場面が増えたかで振り返る、という区切り方をおすすめしています。

【詳しく知りたい方へ】手指の仕組みとヘバーデン結節の背景

手指の関節は、細かな作業を支えるために毎日よく使う一方、負担が集まりやすい部位です。 ヘバーデン結節と向き合うために、背景を整理します。

1. 第一関節(DIP関節)に起こりやすい

ヘバーデン結節は、指先に近い第一関節(DIP関節)に腫れやこわばり・曲がりが生じるとされています。第二関節(PIP関節)に同様の変化が起こるものはブシャール結節と呼ばれ、区別されます。どの関節の変化なのかを医療機関で確認することが、向き合い方の出発点になります。

2. 40歳代以降の女性に多い背景

日本整形外科学会・日本手外科学会の一般向け解説では、ヘバーデン結節は40歳代以降の女性に多いとされ、ホルモンの変化との関連も指摘されています。原因は一つに絞れないことが多く、体質や手の使い方など複数の要素が重なると考えられています。だからこそ、日常の負担を減らす工夫を積み重ねる発想が大切になります。

3. 手だけでなく使い方・姿勢も関係する

手指の負担は、手先の動作だけでなく、腕や肩、猫背や巻き肩といった姿勢のクセの影響も受けます。厚生労働省の2022年 国民生活基礎調査では、手足の関節の痛みが自覚症状として挙がっており、多くの方が手指の不調を経験しています。手指だけを見るのではなく、全身の使い方から負担を減らすことが、付き合いやすさにつながります。

↓痛みがあるとき、動かしてもよいのか。研究での報告を見る↓

手指の変形性関節症については、複数の試験をまとめて検証した系統的レビュー(同じテーマの研究を集めて評価した論文)が公開されています。Østerås らのコクラン・レビューは7件の試験をまとめ、手の運動プログラムを行った群で、手の痛み・手の機能・指の関節のこわばりに小さな差がみられたと報告しています。あわせて、その差は中期・長期の追跡では続かなかったこと、少数ながら指の関節の炎症や手の痛みが増えたという報告があったことも記されています(研究の確からしさは低いと評価されています)。DOI:10.1002/14651858.CD010388.pub2

つまり「強く広げるほど良い」という考え方を支える報告ではありません。動かすこと自体は選択肢に入りますので、痛みのない範囲で無理なく続けることが目安になります。

欧州リウマチ学会(EULAR)が2018年に改訂した手の変形性関節症のマネジメント推奨では、5つの基本原則と10項目の推奨が示され、最初の3項目に「情報提供と教育」「自助具の活用」「運動と装具」という、薬に頼らない進め方が置かれています。サポーターや装具も、自己判断ではなく専門家の案内のもとで選ぶ位置づけです。DOI:10.1136/annrheumdis-2018-213826

なお、いずれも海外での一般的な報告であり、お一人おひとりの状態にそのまま当てはまるとは限りません。気になるサインがある場合は、医療機関で評価を受けたうえで日常の工夫を重ねてください。

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GIFTの視点:揉まない・押さない手指へのアプローチ

こころ整体院グループのGIFTメソッドは、「揉まない・押さない・整える」が基本コンセプトです。 痛む関節を強く押し込むのではなく、手・腕・肩から負担が集まりにくい土台づくりをサポートします。手指だけに頼るのではなく、使い方と姿勢のクセから見直します。

  1. AI姿勢分析で原因を見える化 … AI姿勢分析で、肩や腕の位置、背骨のカーブ、左右差を数値とビジュアルで確認します。
  2. 使い方のクセに合わせて整える … 手先だけでなく、腕や肩・背骨の動きも含めて整え、手指まわりへ集まる負担を減らします。
  3. セルフケアで定着 … 院でのケアと、ご自宅でできる負担の少ない手の使い方・セルフケアを組み合わせ、付き合いやすさを育てます。
AI姿勢分析

まとめ

ヘバーデン結節は、手指の第一関節に起こる変形性の変化のサインです。大切なのは「揉めば元に戻る」と考えるのではなく、無理に広げようとしない・強く揉まない・痛みがある時期に酷使しない・自己判断で放置しない・市販品や民間療法に頼り切らないという5つの付き合い方です。飲食は、避けるべき食品を名指しするより、カフェイン1日400mgまで・お酒は純アルコール量で男性40g/女性20gという公的な目安を物差しに量を数えるほうが現実的です。日々の負担は、フタを開ける道具・太いグリップ・タッチペンといった置き換えで減らせます。

時間の見通しも持っておくと、迷いが減ります。手指の変化は年単位で進むと報告されており、受診は「腫れや熱っぽさが2週間以上」「朝のこわばりが1時間以上の日が重なる」など日数で決め、使い方の見直しは4〜6週間続けて振り返ります。手指の痛みやこわばりが続く場合は、お近くのこころ整体院グループの店舗で、AI姿勢分析を起点に手・腕・姿勢の状態を確認してみてください。

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よくある質問(FAQ)

Q1: ヘバーデン結節でやってはいけないことは何ですか?

痛む第一関節を無理に広げようとする・強く揉む、押しつぶす・痛みや腫れがある時期に酷使する・「ただの老化」と決めつけて放置する・市販品や民間療法に頼り切る、の5つです。良かれと思った自己流の強い刺激が負担を強めることがあるため、注意します。

Q2: 痛む指は動かした方がよいですか、休めた方がよいですか?

腫れや痛みが強い時期は使いすぎを控えて安静を優先します。痛みが落ち着いている時期は、痛みのない範囲で軽く動かし、こわばらせすぎないことを意識します。時期によって使い分けます。

Q3: 温めるのと冷やすのはどちらがよいですか?

腫れや熱っぽさが強い時期は、長時間の温めすぎを避けるのが目安です。時期や状態によって向き不向きがあるため、迷う場合は医療機関や専門家の案内にあわせて選びます。

Q4: ヘバーデン結節と関節リウマチはどう違いますか?何科で相談すればよいですか?

ヘバーデン結節は主に指先の第一関節に起こる変形性の変化のサインです。複数の関節が同時に腫れる・朝のこわばりが長く続く場合は、関節リウマチなど他の疾患のサインのことがあります。手指の変形や続く痛みは整形外科や手外科、複数関節の腫れがある場合はリウマチ科での評価が目安になります。

Q5: サポーターやテーピングは使ってもよいですか?

市販のサポーターやテーピングで関節を保護する方法もあります。使い方や適否は自己判断せず、医療機関や専門家の案内にあわせて選ぶのが基本です。無理に強く固定しすぎないよう注意します。

Q6: 家事や仕事で手を使うときの工夫はありますか?

固いフタは道具を使う、重い物は手のひら全体で持つ、長時間の同じ動作はこまめに休むなど、第一関節への一点集中を避ける工夫が役立ちます。肩や腕もあわせて軽く動かすとよいでしょう。

手指の痛み・こわばりが続く方へ。
同じお悩みでも姿勢のクセは人それぞれ。お体を確かめて最適な整え方をご提案します。

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参考文献

  1. 厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査」(自覚症状の状況).
  2. 日本整形外科学会「ヘバーデン結節・手の変形性関節症」一般向け解説.
  3. 日本手外科学会「ヘバーデン結節」一般向け解説.
  4. Østerås N, Kjeken I, Smedslund G, Moe RH, Slatkowsky-Christensen B, Uhlig T, Hagen KB (2017) "Exercise for hand osteoarthritis." Cochrane Database of Systematic Reviews 2017, Issue 1, Art. No.: CD010388. https://doi.org/10.1002/14651858.CD010388.pub2
  5. Kloppenburg M, Kroon FPB, Blanco FJ, ほか (2019) "2018 update of the EULAR recommendations for the management of hand osteoarthritis." Annals of the Rheumatic Diseases 78(1): 16-24. https://doi.org/10.1136/annrheumdis-2018-213826
  6. Kodama R, Muraki S, Oka H, ほか (2016) "Prevalence of hand osteoarthritis and its relationship to hand pain and grip strength in Japan: The third survey of the ROAD study." Modern Rheumatology 26(5): 767-773. https://doi.org/10.3109/14397595.2015.1130673
  7. Haugen IK, Englund M, Aliabadi P, ほか (2011) "Prevalence, incidence and progression of hand osteoarthritis in the general population: the Framingham Osteoarthritis Study." Annals of the Rheumatic Diseases 70(9): 1581-1586. https://doi.org/10.1136/ard.2011.150078
  8. Arnett FC, Edworthy SM, Bloch DA, ほか (1988) "The American Rheumatism Association 1987 revised criteria for the classification of rheumatoid arthritis." Arthritis & Rheumatism 31(3): 315-324. https://doi.org/10.1002/art.1780310302
  9. 厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月).
  10. 農林水産省「カフェインの過剰摂取について」(欧州食品安全機関 EFSA の見解を含む).
  11. 食品安全委員会「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A」.

監修・執筆者

村石 喜伸(むらいし よしのぶ)
理学療法士/givers PT 代表
本記事の監修・執筆を担当。リハビリテーション・姿勢評価の視点から、手指の負担との付き合い方とセルフケアを解説。

安藝 泰弘(あき やすひろ)
柔道整復師/東亜大学大学院 博士課程
giversホールディングス こころ整体院グループ 創業者(本記事の総監修)

1996年柔道整復師資格取得。臨床28年・延べ施術人数15万人超。2025年にPLOS ONE誌へ姿勢分析に関する研究論文を筆頭著者として発表(DOI:10.1371/journal.pone.0335268)。「揉まずに整える」GIFTメソッドを開発し、全国の整体院グループ・年間延べ80万人来院規模へと育てた。