肩こりからくる頭痛の多くは、首・肩の筋肉の持続的な緊張による「緊張型頭痛」と考えられています。 緊張型頭痛は最も頻度の高い頭痛で、生涯有病率は約30〜78%と報告されています。後頭部から首すじ、こめかみが「締めつけられる」ように重く痛むのが特徴です。対処の基本は、首・肩を温めて血流を促し、姿勢のクセを整えること。突然の激しい頭痛・しびれ・発熱を伴う場合は、緊張型頭痛とは異なる原因のサインのことがあり、すぐに医療機関での評価が必要です。
こちらは全国125院・年間延べ80万人のクライアント様に向き合ってきたこころ整体院グループによる、肩こりからくる頭痛の解説記事です。AI姿勢分析とGIFTメソッドで、首・肩の負担と姿勢のクセを見える化し、根本原因にアプローチします。
⚠️ すぐに医療機関へ
次のようなサインを伴う頭痛は、肩こりや姿勢の問題ではなく、脳や血管・神経の重大な異常が隠れていることがあります。自己判断は避け、ためらわず救急外来・脳神経外科・脳神経内科を受診してください。
- これまで経験したことのない突然の激しい頭痛(バットで殴られたような痛み)
- 手足のしびれ・力の入りにくさ・ろれつが回らないを伴う
- 高熱・首が硬く曲げにくい(うなじのこわばり)を伴う
- 物が二重に見える・視野が欠ける・けいれんを伴う
- 頭痛が日ごとに強くなる、明け方に強い、せきやいきみで悪化する
- 転倒・事故・頭をぶつけたあとから続く頭痛
これらは緊張型頭痛とは異なり、くも膜下出血・髄膜炎・脳腫瘍などのサインのことがあります。なお、いつもの肩こり頭痛とパターンが明らかに違うと感じたときも、早めの受診が安心につながります。
なぜ肩こりから頭痛が起こるのか
肩こりからくる頭痛の多くは「緊張型頭痛」で、首や肩の筋肉が持続的にこわばることで、頭を包む筋肉や神経が刺激されて起こると考えられています。 緊張型頭痛は最も頻度の高い頭痛で、生涯のうちに経験する人の割合(生涯有病率)は約30〜78%と報告されています。
頭の重さは成人で約4〜6kg。デスクワークやスマートフォンで頭が前に出る前傾姿勢が続くと、首の後ろから肩にかけての筋肉(僧帽筋・後頭下筋群など)が頭を支え続けて緊張します。この緊張が血流の停滞を招き、後頭部の神経(大後頭神経など)の感受性が高まることで、後頭部からこめかみにかけての「締めつけられる」ような重い痛みにつながります。
目安として、Hansraj(2014, Surgical Technology International)の生体力学研究では、頭が前へ傾く角度が増すごとに頸椎にかかる負担は大きくなり、15度で約12kg、30度で約18kg相当に達すると報告されています。日中の前傾負担が積み重なるほど、首・肩の緊張がとれにくくなり、頭痛が起こりやすい土台ができていきます。
あなたの頭痛タイプは?緊張型・片頭痛・混合型
肩こりに伴う頭痛は、大きく「緊張型頭痛」「片頭痛」「両方が混ざる混合型」に分けて考えると、対処の方向が見えやすくなります。 タイプによって、温めるべきか冷やすべきか、安静か動かすかが変わります。
タイプA:緊張型頭痛(肩こり由来でもっとも多い)
後頭部から首すじ、頭全体が「締めつけられる」「重い」ように痛みます。肩こり・首こりを伴い、夕方や長時間のデスクワーク後に強まりやすいのが特徴です。温めて血流を促すと楽になりやすいタイプです。
タイプB:片頭痛
こめかみがズキンズキンと脈打つように痛み、光・音・においに敏感になります。体を動かすと悪化し、吐き気を伴うこともあります。温めるより、暗く静かな場所で安静にし、痛む場所を冷やすほうが楽なことが多いタイプです。
タイプC:混合型(緊張型+片頭痛)
緊張型頭痛と片頭痛の両方の特徴を持ち、肩こりが引き金になって片頭痛が誘発されることもあります。日によって痛み方が変わるため、その日のタイプを見極めて対処を切り替えることが大切です。
なお、市販薬を月に10日以上、3か月を超えて使い続けると「薬の使い過ぎによる頭痛」が起こることがあります。頻度が高い場合は、自己判断で薬を増やさず、脳神経内科などで相談してください。
肩こり・肩こりからくる頭痛でお悩みの方へ。
全国のこころ整体院でAI姿勢分析を受けられます。
【今日からできる】肩こり頭痛をやわらげるセルフケア
緊張型頭痛のセルフケアの基本は、「温めて血流を促す」「縮こまった首・肩をゆっくり伸ばす」「同じ姿勢を続けない」の3つです。 強く揉むよりも、やさしく動かして血流を取り戻す発想が役立ちます。
1. 首・肩を温める
蒸しタオルや入浴で、首の後ろから肩にかけてを温めます。緊張型頭痛は血流の停滞が関係するため、温めることでこわばりがゆるみやすくなります。痛みが脈打つ片頭痛タイプのときは温めず、安静を優先してください。
2. 首・肩のやさしいストレッチ
頭をゆっくり横に倒して首すじを伸ばす、肩を後ろに大きく回すなど、痛気持ちよい範囲でゆっくり動かします。反動をつけず、呼吸を止めないのがコツです。1回20〜30秒を目安に、左右おこないます。
3. 30分に1回、姿勢をリセットする
同じ姿勢が続くほど筋肉は緊張します。デスクワークでは目安として30分〜1時間に1回立ち上がり、肩を回す・遠くを見るなどで姿勢をリセットします。画面の高さを目線に合わせ、頭が前に出ない環境づくりも大切です。背中が丸まる巻き肩のクセがある方は、肩甲骨を寄せる動きもあわせて取り入れます。
4. ツボ(風池・肩井)をやさしく押す
後頭部のはえぎわのくぼみ(風池)や、首と肩先の中間(肩井)を、痛気持ちよい強さで5秒ほどゆっくり押します。強く長く押しすぎないことがポイントです。
GIFTの視点:揉まない・押さない肩こり頭痛へのアプローチ
こころ整体院グループのGIFTメソッドは、「揉まない・押さない・整える」が基本コンセプトです。強い刺激で首・肩を押しほぐすのではなく、頭が前に出にくい姿勢の土台づくりをサポートします。なお、マッサージは即効性に優れる一方、姿勢の根本要因(肩甲骨や背骨のバランス)へのアプローチが難しい場合があります。
- AI姿勢分析で原因を見える化 … AI姿勢分析で、頭の前方位置や背骨のカーブ、左右差を数値とビジュアルで確認します。
- 首・肩だけでなく姿勢全体を整える … 緊張の出どころとなる丸まった背中や肩甲骨の動きも含めて整え、首・肩への負担を減らします。
- セルフケアで定着 … 院でのケアと、ご自宅でできる温め・ストレッチ・姿勢リセットを組み合わせ、頭痛が起こりにくい状態を目指します。
⚠️ やってはいけない!肩こり頭痛の3つのNG行動
NG①:痛む頭・首を強く揉む・たたく
「ほぐそう」と強く揉んだりたたいたりすると、筋肉が刺激から身を守ろうとして、かえってこわばることがあります。セルフケアは痛気持ちよい範囲のやさしい刺激にとどめます。
NG②:片頭痛タイプなのに温める・動かす
ズキンと脈打つ片頭痛のときに温めたり激しく動かしたりすると、悪化しやすくなります。光や音を避け、暗く静かな場所で安静にし、痛む場所を冷やすほうが楽なことが多いタイプです。
NG③:頭痛薬を自己判断で飲み続ける
市販の鎮痛薬を月に10日以上、3か月を超えて使い続けると、「薬の使い過ぎによる頭痛」を招くことがあります。頻度が高い場合は薬を増やさず、医療機関で相談してください。
まとめ
肩こりからくる頭痛の多くは、首・肩の筋肉の緊張による緊張型頭痛と考えられています。後頭部やこめかみが締めつけられるように重く痛むのが特徴で、対処の基本は「温めて血流を促す」「やさしく伸ばす」「同じ姿勢を続けない」の3つ。脈打つ片頭痛タイプのときは、温めず安静にして冷やすほうが楽なことが多いため、その日のタイプを見極めることが大切です。突然の激しい頭痛・しびれ・発熱を伴う場合は、緊張型頭痛とは異なる原因のサインのことがあり、すぐに医療機関で評価を受けてください。くり返す肩こり頭痛が気になる方は、お近くのこころ整体院グループの店舗で、AI姿勢分析を起点に首・肩と姿勢の状態を確認してみてください。
肩こり・肩こりからくる頭痛を、揉まずに整える。
全国の店舗でAI姿勢分析とGIFTメソッドを体験できます。
よくある質問(FAQ)
多くは「緊張型頭痛」と考えられています。首や肩の筋肉が持続的にこわばることで、後頭部からこめかみが締めつけられるように重く痛むのが特徴です。最も頻度の高い頭痛とされています。
緊張型頭痛は温めて血流を促すと楽になりやすいです。ズキンと脈打つ片頭痛タイプのときは、温めず安静にし、痛む場所を冷やすほうが楽なことが多いため、タイプの見極めが大切です。
緊張型は後頭部・頭全体が締めつけられるように重く痛み、肩こりを伴います。片頭痛はこめかみが脈打つように痛み、光・音に敏感になり、動くと悪化します。両方が混ざる混合型もあります。
蒸しタオルで首・肩を温める、頭をゆっくり横に倒して首すじを伸ばす、肩を後ろに回す、遠くを見て目を休めるなどが役立ちます。痛気持ちよい範囲でおこなうのがコツです。
目安として30分〜1時間に1回立ち上がり、肩を回して姿勢をリセットします。画面の高さを目線に合わせ、頭が前に出ない環境づくりも有効です。
市販の鎮痛薬を月に10日以上、3か月を超えて使い続けると「薬の使い過ぎによる頭痛」を招くことがあります。頻度が高い場合は自己判断で増やさず、脳神経内科などで相談してください。
突然の激しい頭痛、手足のしびれ・ろれつの回りにくさ、高熱・うなじのこわばり、物が二重に見えるなどを伴う場合や、いつもと頭痛のパターンが明らかに違う場合は、すぐに医療機関を受診してください。
後頭部のくぼみ(風池)や首と肩先の中間(肩井)を、痛気持ちよい強さで5秒ほどやさしく押すと、こわばりがゆるみやすくなります。強く長く押しすぎないことがポイントです。
合わない枕で首が反ったり折れたりすると、寝ている間も首・肩が緊張し、起床時の頭痛につながることがあります。首と背骨が一直線になる高さの枕を選ぶことが目安です。
こころ整体院グループでは、AI姿勢分析で頭の前方位置や背骨のカーブを確認し、首・肩だけでなく姿勢全体を整えるGIFTメソッドでサポートします。詳しくは全国の店舗からお近くの院にお問い合わせください。
日中の前傾姿勢が続くと首・肩の緊張がとれにくく、頭痛の土台が残りやすくなります。セルフケアとあわせて姿勢のクセを見直すことが、戻りにくい状態への近道です。
参考文献
- 日本神経学会・日本頭痛学会「頭痛の診療ガイドライン」(緊張型頭痛・片頭痛の分類と対応).
- 厚生労働省 e-ヘルスネット(頭痛・姿勢と健康に関する解説).
- 目安として:Hansraj KK. "Assessment of stresses in the cervical spine caused by posture and position of the head." Surgical Technology International, 2014; 25: 277-279.
- 安藝泰弘ほか「上部僧帽筋の潜在的トリガーポイントと肩甲骨の非対称性に関する研究」PLOS ONE, 2024(DOI:10.1371/journal.pone.0335268).
監修・執筆者
村石 喜伸(むらいし よしのぶ)
理学療法士/givers PT 代表
本記事の監修・執筆を担当。リハビリテーション・姿勢評価の視点から、セルフケアと体の整え方を解説。
安藝 泰弘(あき やすひろ)
柔道整復師/東亜大学大学院 博士課程
giversホールディングス こころ整体院グループ 創業者(本記事の総監修)
1996年柔道整復師資格取得。臨床28年・延べ施術人数15万人超。2024年にPLOS ONE誌へ上部僧帽筋のトリガーポイントと肩甲骨に関する研究論文を発表。「揉まずに整える」GIFTメソッドを開発し、全国の整体院グループ・年間延べ80万人来院規模へと育てた。






