ふくらはぎのツボは、むくみ・だるさ・冷えが気になるときの「巡りを助けるセルフケアの目安」として活用できます。 代表的なのは、ふくらはぎ中央の承山(しょうざん)、ひざ裏の委中(いちゅう)、すね外側の足三里(あしさんり)など。押し方の目安は、親指の腹で「痛気持ちいい」強さで3〜5秒、5〜10回ほど。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、歩くときの筋肉のポンプ作用で血液を心臓へ押し戻しています。大切なのは、ツボ押しだけに頼らず、温め・足を高くする・歩くことを組み合わせること。なお、片脚だけの急な腫れ・熱感・痛みは受診の目安です(後述)。
こちらは全国125院・年間延べ80万人のクライアント様に向き合ってきたこころ整体院グループによる、足のむくみ・だるさのセルフケア解説記事です。AI姿勢分析とGIFTメソッドで、歩き方のクセや全身のバランスを見える化し、ふくらはぎの負担の根本原因にアプローチします。
⚠️ すぐに医療機関へ
次のようなサインがある場合は、ツボ押しやマッサージでケアするのではなく、まず医療機関で評価を受けてください。
- 片脚だけが急にむくみ、左右差がはっきり大きい
- ふくらはぎに腫れ・熱感・赤み(赤紫色)があり、押すと強く痛む
- ふくらはぎがふくらんで張り、歩くと痛い状態が続く
- 足先のしびれ・感覚の鈍さ・冷感が続く
- 安静にしていてもズキズキ痛む、息苦しさや胸の痛みを伴う
これらは一時的な疲れやむくみではなく、深部静脈血栓症(DVT)など血管のトラブルのサインのことがあります。片脚の急な腫れ・熱感・痛みがあるときに強く揉む・押すケアは、血のかたまり(血栓)が肺へ流れるリスクにつながる可能性があるため、自己判断は避け、まずは医療機関へご相談ください。
ふくらはぎが「むくむ・だるい」のはなぜ?第二の心臓のしくみ
ふくらはぎのむくみ・だるさは、筋肉のポンプ機能が落ちて、血液や水分が下半身にたまりやすくなることで起こります。 ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」と呼ばれ、歩いたりひざを曲げ伸ばししたりするたびに収縮と弛緩をくり返し、ポンプのように静脈の血液を心臓へ押し戻しています(出典: 後述)。
デスクワークや立ち仕事で長時間同じ姿勢が続くと、このポンプがあまり働かず、足に血液や水分がうっ滞してむくみとして感じられます。厚生労働省の調査では1日の平均歩数は目安として男性約7,100歩・女性約6,300歩とされ、運動量が少ない日ほど、ふくらはぎのポンプを使う機会が減りやすい傾向があります(出典: 後述)。夕方になると靴がきつい、ふくらはぎがパンパンに張る、押すと跡が残る、といった感覚は、こうした巡りの停滞が背景にあると考えられています。
ツボ押しは、この「巡りの停滞」に対してご自身の手でアプローチできる、手軽なセルフケアのひとつです。ツボそのものが不調を整えるというより、心地よい刺激と「足を意識して動かす・ほぐす」習慣のきっかけとして役立つ、と考えると取り入れやすくなります。
ふくらはぎの代表的なツボと位置|承山・承筋・委中・足三里・陽陵泉
ふくらはぎ周辺で知られているツボは、中央の承山、その上の承筋、ひざ裏の委中、すね外側の足三里・陽陵泉などです。 いずれも、むくみ・だるさ・こり・冷えのセルフケアでよく取り上げられるツボです。位置の目安を順に紹介します。ツボの位置には個人差があるため、「触れて気持ちよい・少し響く」ところを目安に探してください。
承山(しょうざん)|ふくらはぎ中央
アキレス腱から上へたどり、ふくらはぎの盛り上がりが終わる手前のくぼみが目安です。むくみ・だるさ・こむら返りのケアで取り上げられることが多いツボです。
承筋(しょうきん)|ふくらはぎの一番ふくらんだ部分
承山よりやや上、ふくらはぎがいちばん太く盛り上がるあたりが目安です。張り感が強いときに心地よく感じやすい場所です。
委中(いちゅう)|ひざ裏の中央
ひざを軽く曲げたときにできる、ひざ裏のシワの中央が目安です。脚全体のだるさや、ふくらはぎへつながる巡りのケアで使われます。強く押しすぎないよう、やさしい圧で行います。
足三里(あしさんり)|すねの外側
ひざのお皿の外下のくぼみから、指4本分ほど下がったすねの外側が目安です。「足三里」は古くから足の疲れ・だるさ・冷えのセルフケアで親しまれてきたツボとして知られています。
陽陵泉(ようりょうせん)|すね外側の骨の下
ひざ下の外側にある骨(腓骨)の出っ張りのすぐ下のくぼみが目安です。足首やふくらはぎ外側の張り・だるさのケアで取り上げられます。
ふくらはぎのツボ押し|安全な押し方とセルフケアの目安
ツボ押しの基本は、親指の腹で「痛気持ちいい」と感じる強さを3〜5秒、5〜10回くり返すことです。 強く押すほどよいわけではなく、強すぎる刺激はかえって筋肉のこわばりや、もみ返しのようなだるさにつながることがあります(出典: 後述)。次の手順を目安にしてください。
- 温めてから行う … 入浴後や蒸しタオルでふくらはぎを温めると、筋肉がゆるみ、心地よく刺激しやすくなります。
- 親指の腹でゆっくり押す … 爪を立てず、指の腹で垂直に。息を吐きながら3〜5秒かけて圧を加え、ゆっくり離します。
- 左右それぞれ5〜10回 … 円を描くようにやさしく動かしてもかまいません。気持ちよい範囲でとどめます。
- 押したあとは動かす・流す … ツボ押しのあとに足首を上下に動かす、ふくらはぎを下から上へなで上げると、巡りの後押しになります。
- 足を高くして休む … 就寝時にクッションで足を少し高くすると、たまった水分が戻りやすくなります。
ツボ押しは「これだけで不調が取れる」ものではなく、温め・ストレッチ・歩くことと組み合わせてこそ、すっきり感を実感しやすくなります。1回に長くやりすぎず、1日のなかで数回に分けて、こまめに取り入れるのがおすすめです。
ふくらはぎのむくみ・だるさでお悩みの方へ。
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【症状別】むくみ・だるさ・こり・冷え、目的別のセルフケア
同じふくらはぎの不調も、気になる感覚によって組み合わせたいケアは少し変わります。 ご自分の「いちばん気になる感覚」に合わせて選んでみてください。
むくみ・張りが気になるとき
夕方の張り・靴のきつさが気になるタイプです。温めてから承山・委中をやさしく押し、足首の上下運動とふくらはぎのなで上げ、就寝時の足の挙上を組み合わせると、巡りの後押しになります。こまめに立ち上がって歩くことも大切です。
だるさ・重さが気になるとき
脚が重い・疲れが抜けにくいタイプです。足三里・陽陵泉・承山を心地よい強さで押し、ふくらはぎ全体を下から上へさすります。長時間同じ姿勢を避け、1時間に一度は足首を動かす習慣が役立ちます。
こり・張りが強いとき
ふくらはぎが硬く張るタイプです。温めてから承筋・承山をゆっくり押し、壁を使ったふくらはぎのストレッチ(かかとを床につけ体重を前へ)を20〜30秒、左右2〜3回行うと、心地よくゆるみます。
冷えが気になるとき
足先が冷えやすいタイプです。足三里を中心に温めながらやさしく押し、靴下や入浴で温めることを基本にします。冷えはむくみと重なりやすいため、歩いて筋肉を動かすことも巡りの助けになります。
【詳しく知りたい方へ】ふくらはぎと全身のつながり
ふくらはぎの不調は、ふくらはぎ単体ではなく、歩き方や全身のバランスとつながっていることが少なくありません。 理学療法の視点から、ポイントを整理します。
1. 筋ポンプ機能と「動かす量」
ふくらはぎのポンプは、歩く・足首を動かすことで働きます。デスクワークや立ち仕事で「動かす量」が減ると、ツボ押しでその場はすっきりしても、巡りの停滞がくり返されやすくなります。こまめに動かす習慣とセットにすることが大切です。
2. 足首・骨盤までの連動
ふくらはぎは、足首・ひざ・骨盤の動きと連動しています。足首が硬い、重心が偏っている、といったクセがあると、ふくらはぎに負担が集中しやすくなります。足の疲れ・痛みやこむら返りを繰り返す方は、足首や歩き方のクセを含めて見直すと整理しやすくなります。
3. ツボ押しの「使いどころ」
ツボ押しは、心地よい刺激でリラックスし、足を意識的にケアするきっかけとして役立ちます。一方で、片脚だけの急な腫れや強い痛みがあるときは、ツボ押しの前にまず受診の判断を優先します。安全に使い分けることが、長く続けるコツです。
GIFTの視点:ふくらはぎ単体でなく全身の巡りから整える
こころ整体院グループのGIFTメソッドは、「揉まない・押さない・整える」が基本コンセプトです。ふくらはぎのむくみ・だるさは、足そのものだけでなく、姿勢・歩き方・全身のバランスが影響していることが少なくありません。強く押しほぐすのではなく、足から全身のバランスを整え、ふくらはぎに負担が集中しにくい状態づくりをサポートします。なお、マッサージは即効性に優れる一方、姿勢や歩き方といった根本要因へのアプローチが難しい場合があります。
- AI姿勢分析で原因を見える化 … AI姿勢分析で、骨盤の傾き・重心のかかり方・左右差を数値とビジュアルで確認します。
- 歩き方・姿勢のクセに合わせて整える … 足首・ひざ・骨盤の連動を含めて整え、ふくらはぎへの偏った負担を減らします。
- セルフケアで定着 … 院でのケアと、ご自宅でできるツボ押し・ストレッチ・歩く習慣を組み合わせ、戻りにくい状態を目指します。
⚠️ やってはいけない!ふくらはぎのツボ押し・セルフケアの3つのNG行動
NG①:片脚の急な腫れ・痛みがあるのに強く揉む
片脚だけの急な腫れ・熱感・押すと強い痛みがあるときは、ツボ押しやマッサージを控え、まず受診を優先します。血管のつまり(血のかたまり)が疑われる状況で強く揉むと、かたまりが肺へ流れるリスクにつながる可能性があるためです。
NG②:「効かせたい」と強く押しすぎる
強い刺激ほどよいわけではありません。痛みを我慢して強く押すと、筋肉のこわばりやもみ返しのようなだるさにつながることがあります。「痛気持ちいい」手前でとどめ、爪を立てずに指の腹で押します。
NG③:合わないタイミング・状態で行う
食事の直後(目安として30〜60分以内)、発熱・体調不良のとき、骨折や大きな傷があるとき、重い持病があるときは、ツボ押しを避けるか専門家に相談します。妊娠中は足首周辺のツボを自己判断で強く刺激することは控え、かかりつけの医療機関にご相談ください。
まとめ
ふくらはぎのツボ(承山・承筋・委中・足三里・陽陵泉など)は、むくみ・だるさ・こり・冷えが気になるときの「巡りを助けるセルフケアの目安」として活用できます。押し方の目安は、親指の腹で「痛気持ちいい」強さを3〜5秒、5〜10回ほど。ツボ押しだけに頼らず、温め・足の挙上・ストレッチ・歩くことを組み合わせると、すっきり感を実感しやすくなります。大切なのは、ふくらはぎは「第二の心臓」であり、こまめに動かすことがいちばんの巡りのケアだということ。そして、片脚だけの急な腫れ・熱感・痛みがあるときは、ツボ押しの前にまず医療機関へという安全の優先順位です。むくみ・だるさがくり返し気になる方は、歩き方や全身のバランスのクセが背景にあることもあります。お近くのこころ整体院グループの店舗で、AI姿勢分析を起点に足と姿勢の状態を確認してみてください。大切な方の脚の不調が気になる方へは、ギフトのご相談もご案内しています。
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よくある質問(FAQ)
ツボ押しは不調を整えるものというより、むくみ・だるさをやわらげるセルフケアの目安としてお使いください。温め・足の挙上・歩くことと組み合わせると、すっきり感を実感しやすくなります。強い症状が続く場合は医療機関にご相談ください。
親指の腹で「痛気持ちいい」と感じる強さを、3〜5秒かけて押し、5〜10回くり返すのが目安です。強く押すほどよいわけではなく、強すぎると逆にこわばりやだるさにつながることがあります。
ふくらはぎ中央の承山、ひざ裏の委中などが、むくみ・だるさのセルフケアでよく取り上げられます。温めてからやさしく押し、足首の上下運動やなで上げを組み合わせると巡りの後押しになります。
ひざのお皿の外下のくぼみから、指4本分ほど下がったすねの外側が目安です。足の疲れ・だるさ・冷えのセルフケアで古くから親しまれてきたツボとして知られています。
1回に長くやりすぎず、1日のなかで数回に分けてこまめに行うのがおすすめです。入浴後など温まったタイミングだと心地よく続けやすくなります。
どちらもセルフケアの選択肢です。マッサージは即効性に優れる一方、姿勢や歩き方といった根本要因へのアプローチが難しい場合があります。気持ちよい範囲で、温めや歩くことと組み合わせるのが続けやすい方法です。
妊娠中は足首周辺のツボを自己判断で強く刺激することは控え、かかりつけの医療機関にご相談ください。むくみが気になる場合は、足を高くして休む・軽く歩くなど、刺激の少ないケアを基本にします。
強い痛みを我慢して押すのは避けてください。爪を立てず指の腹で、「痛気持ちいい」手前の強さにとどめます。片脚の急な腫れや熱感を伴う痛みがある場合は、押さずに医療機関へご相談ください。
入浴後など、ふくらはぎが温まって筋肉がゆるんでいるタイミングが心地よく行いやすいです。食事の直後(目安として30〜60分以内)は避け、就寝前のリラックスタイムに取り入れる方も多くいます。
むくみがくり返す場合は、歩き方や全身のバランス、長時間同じ姿勢などの背景が関係していることがあります。こまめに動かす習慣に加え、気になる方はお近くの店舗でAI姿勢分析を起点に確認してみてください。片脚だけの強いむくみが続く場合は医療機関へご相談ください。
こころ整体院グループでは、AI姿勢分析で骨盤の傾きや重心、歩き方のクセを確認し、足から全身のバランスを整えるGIFTメソッドでサポートします。詳しくは全国の店舗からお近くの院にお問い合わせください。
参考文献
- 大正製薬 健康サイト/千葉県医師会・血管外科クリニック等の一般向け解説(ふくらはぎの筋ポンプ作用・「第二の心臓」に関する解説).
- 厚生労働省 国民健康・栄養調査(1日の平均歩数・身体活動に関する統計)/厚生労働省 e-ヘルスネット(運動・身体活動と健康に関する解説).
- 済生会/日本血管外科学会/MSDマニュアル家庭版「深部静脈血栓症(DVT)」一般向け解説(片脚の急な腫れ・熱感・痛みと受診の目安).
- アリナミン・大正製薬・四国医療専門学校等のセルフケア解説(ツボ押しの強さ・時間・注意点の目安).
監修・執筆者
村石 喜伸(むらいし よしのぶ)
理学療法士/Fascial Manipulation®・Mulligan Concept 国際資格/givers PT 代表
本記事の監修・執筆を担当。リハビリテーション・姿勢評価の視点から、ふくらはぎのセルフケアと受診の目安を解説。
安藝 泰弘(あき やすひろ)
柔道整復師/東亜大学大学院 博士課程
giversホールディングス こころ整体院グループ 創業者(本記事の総監修)
1996年柔道整復師資格取得。臨床28年・延べ施術人数15万人超。2025年にPLOS ONE誌へ姿勢分析に関する研究論文を筆頭著者として発表。「揉まずに整える」GIFTメソッドを開発し、全国の整体院グループ・年間延べ80万人来院規模へと育てた。







