整体と整骨院のいちばんの違いは「国家資格の有無」と「健康保険が使えるかどうか」です。 整骨院(接骨院)は、柔道整復師という国家資格を持つ施術者がいる施設で、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷といった外傷に対し、一定の条件下で健康保険が使えます。一方、整体は民間資格が中心で、骨格・骨盤・姿勢のバランスを整えるアプローチが中心です。保険は使えず自費(自由料金)になります。選び方の目安は、「急なケガ・外傷は整骨院」「慢性的な姿勢のクセや疲れは整体」。こころ整体院グループは整体と整骨院の両方を展開しており、状態に合わせてご案内できます。
こちらは全国125院・年間約80万人のクライアント様に向き合ってきたこころ整体院グループによる、整体と整骨院の違いの解説記事です。AI姿勢分析とGIFTメソッドで、姿勢のクセや筋骨格のバランスを見える化し、根本原因にアプローチします。
⚠️ すぐに医療機関へ
次のようなサインがある場合は、整体・整骨院を選ぶ前に、まず整形外科などの医療機関で評価を受けてください。
- 転倒・事故・スポーツ中の強い衝撃のあとに、強い痛み・腫れ・変形がある
- 手足にしびれ・力の入りにくさが続く、または広がっている
- 安静にしていても強い痛みが続き、夜も眠れない
- 発熱・体重減少を伴う背中や腰の痛みがある
- 関節が動かせない、明らかに変形している
これらは姿勢や疲労が原因の不調ではなく、骨折・神経の障害・内科的な疾患のサインのことがあります。自己判断は避け、医療機関での評価を優先してください。
整体と整骨院の違いを一覧で比較
最初に全体像をつかむために、整体と整骨院の違いを5つの軸で比較します。 ポイントは「資格」「保険」「得意とする状態」「施術の中心」「料金」です。
| 比較項目 | 整骨院(接骨院) | 整体 |
|---|---|---|
| 施術者の資格 | 柔道整復師(国家資格) | 民間資格が中心(公的な国家資格は不要) |
| 健康保険 | 外傷など一定条件下で適用 | 適用外(全額自費) |
| 得意とする状態 | 骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの外傷 | 姿勢のクセ・骨盤や背骨のバランス・慢性的なこり |
| 施術の中心 | 整復・固定・後療(手技・運動など) | 骨格・骨盤・姿勢を整える手技 |
| 料金の目安 | 保険適用時は窓口負担のみ/自費は施設による | 1回あたり自費(施設・コースにより幅がある) |
| 規制の枠組み | 柔道整復師法・あはき法 | 景品表示法・薬機法(医療行為ではない) |
なお、「整骨院」と「接骨院」は呼び方が違うだけで、どちらも柔道整復師が施術を行う同じ施設を指します。看板の表記が異なるだけで、制度上の違いはありません。
整骨院(接骨院)とは?国家資格と保険の仕組み
整骨院(接骨院)は、柔道整復師という国家資格を持つ施術者が、外傷を中心に施術を行う施設です。 柔道整復師は、厚生労働大臣が認める養成施設(一般に3年制以上)で学び、国家試験に合格して免許を得た有資格者です。骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷といった、外からの力によるケガ(急性・亜急性の外傷)への対応を専門とします。
健康保険が使えるのは、この外傷のうち一定の条件を満たす場合に限られます。具体的には、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷で、原因(いつ・どこで・どうして痛めたか)がはっきりしているものが対象です。骨折・脱臼については、応急手当を除き、原則として医師の同意が必要とされています(柔道整復師法)。
一方で、日常的な肩こりや慢性的な腰の張りなど、原因がはっきりしない症状は保険の対象外で、自費扱いになります。「なんとなく続く肩こりも保険で」というのは制度上できないため、受付で施術内容と費用を確認しておくと安心です。
整体とは?骨格・姿勢のバランスを整えるアプローチ
整体は、骨格・骨盤・姿勢のバランスを手技で整えることを中心としたアプローチです。 民間資格が中心で、施術者によって技術や考え方に幅があります。医療行為ではないため、保険は使えず、料金はすべて自費(自由料金)です。
整体が向き合うことが多いのは、外傷ではなく、日々の姿勢のクセや筋肉のこわばりから来る慢性的な不調です。たとえばデスクワークやスマートフォンの使用が背景にある肩こり・首こり、長時間の座り姿勢による腰痛、骨盤の歪みが気になる方などです。
整体は「治す」ものではなく、姿勢や筋骨格のバランスを整えることをサポートするものです。骨折などの外傷や、しびれを伴う症状がある場合は、整体ではなく医療機関での評価が先になります。
整体と整骨院、どちらが合うかお悩みの方へ。
全国のこころ整体院でAI姿勢分析を受けられます。
【症状別】整体と整骨院、どっちに行けばいい?
選び方の基本は「ケガ(外傷)か、慢性的な不調か」で分けることです。 迷ったときの目安を、状態別に整理します。
整骨院が向いているケース
- 転んで足首をひねった・指を突き指した(捻挫・打撲などの外傷)
- スポーツ中に肉ばなれを起こした(挫傷)
- 交通事故のあとの首や腰の痛み(原因がはっきりした外傷)
- 国家資格を持つ施術者に、保険の範囲で診てもらいたい
外傷で原因がはっきりしている場合は、まず整骨院、または整形外科が選択肢になります。骨折・脱臼が疑われるときは、医療機関での画像検査が優先です。
整体が向いているケース
- 慢性的な肩こり・首こりがなかなかとれない
- 長時間のデスクワークで腰や背中が張る
- 猫背・反り腰など姿勢のクセを整えたい
- 骨盤の傾きや左右差が気になる
外傷ではなく、姿勢のクセや日々の疲労が背景にある慢性的な不調は、整体のアプローチが向いていることが多くあります。
なお、「外傷で痛めた部分が、その後も姿勢のクセとして残ってしまった」というように、両方の視点が役立つケースもあります。こころ整体院グループは整体・整骨院の両方を展開しているため、状態に合わせてご案内ができます。
カイロプラクティック・整形外科との違いも整理
整体・整骨院に加えて、よく比較されるのが「カイロプラクティック」と「整形外科」です。 それぞれの位置づけを整理します。
カイロプラクティックとの違い
カイロプラクティックは、背骨や骨盤を調整するアプローチで、発祥は欧米です。日本では国家資格としては位置づけられておらず、整体と同じく民間資格が中心です。背骨へのアプローチを専門にする点に特色があり、施設や施術者によって考え方の幅があります。
整形外科との違い
整形外科は、医師が診療を行う医療機関です。レントゲンやMRIなどの画像検査、診断、投薬、手術、リハビリテーションまで対応できる点が、整体・整骨院との大きな違いです。骨折・脱臼が疑われるとき、しびれや神経症状があるとき、原因がはっきりしないまま痛みが続くときは、まず整形外科での評価が基本になります。
よくある誤解と注意したいポイント
整体と整骨院をめぐっては、制度上できないことを「できる」と誤解しやすいポイントがあります。 安心して選ぶために、よくある誤解を整理します。
誤解①:「整体でも保険が使える」
整体は医療行為ではなく、健康保険の対象外です。保険が使えるのは、整骨院(接骨院)で外傷など一定の条件を満たす場合に限られます。
誤解②:「整骨院なら肩こりも保険で診てもらえる」
慢性的な肩こりや疲労からくる不調は、原因がはっきりした外傷ではないため、保険の対象外です。自費での施術になります。受付で対象かどうかを確認しておくと安心です。
誤解③:「整体は資格がないから危ない/整骨院だから安全」
国家資格の有無は安心材料の一つですが、施設選びでは、料金や施術内容を事前に説明してくれるか、無理な勧誘がないか、Webサイトに情報をきちんと公開しているかといった点も大切です。
GIFTの視点:揉まない・押さない姿勢へのアプローチ
こころ整体院グループのGIFTメソッドは、「揉まない・押さない・整える」が基本コンセプトです。強い刺激でこりを押しほぐすのではなく、姿勢のクセそのものに目を向け、筋骨格が本来のバランスを取り戻しやすい土台づくりをサポートします。なお、マッサージは即効性に優れる一方、姿勢の根本要因(タイプ別の筋骨格バランス)へのアプローチが難しい場合があります。
- AI姿勢分析で原因を見える化 … AI姿勢分析で、頭の前方位置や背骨・骨盤のカーブ、左右差を数値とビジュアルで確認します。
- 状態に合わせて整体・整骨院をご案内 … 外傷の要素があれば国家資格を持つ施術者が対応し、姿勢のクセが中心なら整体のアプローチで整えます。
- セルフケアで定着 … 院でのケアと、ご自宅でできる姿勢・セルフケアを組み合わせ、戻りにくい状態を目指します。
こころ整体院グループには、柔道整復師(国家資格)や理学療法士が在籍する院もあり、状態に合わせた選択肢をご用意しています。総監修者の安藝泰弘は、姿勢と筋骨格に関する研究をまとめ、PLOS ONE(2024、DOI:10.1371/journal.pone.0335268)に掲載されています。
⚠️ やってはいけない!施設選びの3つのNG行動
NG①:外傷なのに自己判断で放置する
骨折・脱臼が疑われるケガを「整体やストレッチでなんとかしよう」と放置すると、回復が遅れることがあります。外傷の疑いがあるときは、医療機関や整骨院(柔道整復師)での評価が先です。
NG②:料金や施術内容を確認せずに通い始める
整体は自費のため、施設やコースによって料金に幅があります。整骨院でも、保険適用かどうかで負担が変わります。初回に料金体系と施術内容を確認しておくと、安心して続けられます。
NG③:効果を断定する広告だけで選ぶ
「必ず良くなる」「絶対」などと断定する表現は、景品表示法・薬機法の観点から適切とはいえません。情報をきちんと公開し、できること・できないことを正直に説明してくれる施設を選ぶことが大切です。
まとめ
整体と整骨院のいちばんの違いは、「国家資格の有無」と「健康保険が使えるかどうか」です。整骨院(接骨院)は柔道整復師という国家資格を持つ施術者がいて、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの外傷に、一定の条件下で保険が使えます。整体は民間資格が中心で、骨格・骨盤・姿勢のバランスを整えるアプローチが中心、保険は使えず自費です。選び方の目安は、「急なケガ・外傷は整骨院」「慢性的な姿勢のクセや疲れは整体」。骨折の疑いやしびれがあるときは、まず整形外科での評価が先になります。こころ整体院グループは整体・整骨院の両方を展開しているため、状態に合わせてご案内が可能です。お近くのこころ整体院グループの店舗で、AI姿勢分析を起点に、自分に合うアプローチを確認してみてください。
よくある質問(FAQ)
「国家資格の有無」と「健康保険が使えるかどうか」です。整骨院は柔道整復師(国家資格)がいて、外傷など一定条件下で保険が使えます。整体は民間資格が中心で、姿勢のバランスを整えるアプローチが中心、保険は使えず自費です。
骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷といった外傷で、原因がはっきりしている場合に、一定の条件下で使えます。慢性的な肩こりや疲労からくる不調は対象外で、自費になります。
厚生労働大臣が認める養成施設で学び、国家試験に合格して得る免許です。骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの外傷への施術を専門とします。
整体は医療行為ではないため、健康保険は使えず、全額自費(自由料金)です。
呼び方が違うだけで、どちらも柔道整復師が施術を行う同じ施設を指します。制度上の違いはありません。
カイロプラクティックは背骨や骨盤の調整を専門にする欧米発のアプローチで、日本では整体と同じく民間資格が中心です。整体はより広く骨格・姿勢全体のバランスを整える施術を含みます。
外傷ではなく、姿勢のクセや日々の疲労が背景にある慢性的な不調は、整体のアプローチが向いていることが多くあります。原因がはっきりせず痛みが強い場合は、まず整形外科での評価が安心です。
状態や目的によって変わります。慢性的な姿勢のクセは、はじめは間隔を詰めて通い、整ってきたら間隔をあけていくのが一般的です。施設で計画を相談するとよいでしょう。
原因がはっきりした外傷のため、整骨院(柔道整復師)や整形外科が選択肢です。事故後は、まず整形外科で画像検査を含む評価を受けたうえで、施術を組み合わせる方が安心です。
こころ整体院グループは整体・整骨院の両方を展開しています。AI姿勢分析で状態を確認し、外傷の要素があれば国家資格を持つ施術者が、姿勢のクセが中心なら整体のアプローチで、状態に合わせてご案内します。詳しくは全国の店舗からお近くの院にお問い合わせください。
参考文献
- 厚生労働省「柔道整復師法」および「柔道整復師の施術に係る療養費の取扱い」関連通知(健康保険の適用範囲・医師の同意に関する規定).
- 公益財団法人 柔道整復研修試験財団「柔道整復師国家試験・養成施設に関する解説」.
- 日本整形外科学会 一般向け解説(外傷・整形外科で行う検査・治療の範囲).
- 安藝泰弘ほか「上部僧帽筋の潜在的トリガーポイントと肩甲骨の非対称性に関する研究」PLOS ONE, 2024(DOI:10.1371/journal.pone.0335268・姿勢と筋骨格に関する研究).
監修・執筆者
羽藤 泰三(はとう たいぞう)
整形外科医/医療法人奥山会
本記事の医学監修を担当。整形外科・外傷診療の視点から、制度と受診の目安を監修。
安藝 泰弘(あき やすひろ)
柔道整復師/東亜大学大学院 博士課程
giversホールディングス こころ整体院グループ 創業者(本記事の監修)
1996年柔道整復師資格取得。臨床28年・延べ施術人数15万人超。2024年にPLOS ONE誌へ姿勢分析に関する研究論文を発表。「揉まずに整える」GIFTメソッドを開発し、全国の整体院グループ・年間約80万人来院規模へと育てた。国家資格者として、整骨院の保険制度と整体の役割の違いを監修。







