産後、体型が戻らないのは
あなたのせいではありません
妊娠中にからだを準備するホルモン(リラキシン)の影響で骨盤まわりの靭帯がゆるみ、出産時に恥骨のつなぎ目が一時的に離開します。201名を追跡した研究(Morino et al. 2019)でも、産後1ヶ月時点で骨盤の幅が妊娠前より広いままであることが確認されています。
ただし、多くの変化は時間とともに自然に回復していきます。大切なのは、「何がまだ回復していないのか」を正しく見きわめて、適切なサポートをすることです。
「食べてないのに太る」には、
ちゃんと理由があります。
産後、体重が戻らない。お腹がぽっこりしたまま。下半身だけ太った気がする――。「食べすぎてるわけでもないのに、なぜ?」と感じている方は多いです。
実は、産後1年で約75%の女性が妊娠前より体重が重いままという研究データがあります(774名の追跡調査)。あなただけではありません。
原因は「食べすぎ」でも「意志が弱い」のでもなく、からだの中で複数のことが同時に起きています。
インナーマッスルの弱化 → 体幹が不安定に → からだの連動が崩れる → 日常動作の消費カロリー低下 → 全身の筋肉量がさらに減る → 基礎代謝も下がる → 食べていないのに太る
この悪循環を止めるカギは、いきなりダイエットや激しい運動をすることではなく、まず「からだの奥の筋肉」を目覚めさせて、全身の連動を取り戻すことです。
Endres et al. 2015(774名追跡調査)/ Schmitt et al. 2007(21コホートのメタアナリシス)
体重より気になる、「シルエット」の変化
体重は戻ったのに、以前のパンツが入らない。横から見るとお腹が出ている。お尻が四角くなった気がする――。これは単純に「太った」のではなく、骨盤と股関節の位置が変わったことでシルエット全体が変化しているケースが多いです。
たとえば、骨盤が後ろに傾く(後傾)と、お尻の筋肉が使われにくくなり、代わりに太ももの前と外側ばかりに負担がかかります。お尻は平たく垂れ、太ももは外側に張り出す。これが「下半身太り」の正体です。
反対に、骨盤が前に傾きすぎる(前傾)と、腰が反って下腹がぽっこり前に出ます。腰の筋肉が常に縮んだ状態になるので、腰痛にもつながります。
大切なのは「体重を落とす」ことではなく、骨盤と股関節の位置を整え、お尻や内ももなど使われなくなった筋肉をもう一度使えるようにすること。体重計の数字ではなく、鏡に映るシルエットで変化を感じてください。
でも、骨盤だけ見ていても
からだは変わりません。
「出産で骨盤が開いたから、手技で元に戻す」――よく聞くフレーズですが、実はこの説明を裏付ける質の高い研究はほとんどありません。
私たちのからだは、一本の木のようなものです。幹(背骨)がまっすぐなら、枝(腕や脚)もバランスよく広がります。でも幹が傾くと、枝は反対側に伸びてバランスを取ろうとします。骨盤は、この木の「根元」にあたる部分。根元だけを見ても、幹全体が傾いていたら意味がないのです。
背中の丸まり → 肩甲骨が外に開く → 重心が前にずれる → 骨盤が後傾 → 腰痛・肩こり
骨盤の左右差 → 背骨が横に傾く → 片側の腰の筋肉に負担が集中 → 慢性的な腰の張り
股関節の硬さ → 歩くたびに骨盤が過度に動く → 仙腸関節に負担 → 骨盤まわりの違和感
つまり、骨盤の位置は「からだ全体のバランスの結果」として決まります。筋肉の力が釣り合う場所に骨は収まるので、骨だけを押して動かしても、筋肉のバランスが変わらなければすぐに戻ってしまうのです。
28年間、15万人のからだを見てきて確信しているのは、「骨盤の不調を訴える方の多くは、骨盤だけの問題ではない」ということです。たとえば、背中の丸まりが強いと肩甲骨が外に開き、重心が前に移動して骨盤が後ろに傾く。この連鎖をたどると、結局は背骨全体の状態を整えないと根本的な改善にはつながりにくい。だから当院では、骨盤だけでなく背骨の状態から評価して、「この不調は骨盤自体の問題なのか、姿勢全体の問題なのか」を見きわめてから施術を組み立てています。
MRI縦断的研究(2021)では、妊娠中に骨盤の骨(寛骨)は下方に回旋・外転し、産後に上方に回旋・内転することが確認されています。仙腸関節の離開面積は産後1ヶ月で最大になりますが、痛みのない女性でも同様の変化が起こっており、「歪み」と痛みの直接的な因果関係は確立されていません。
MRI 3D pelvic models. PMC 2021. / 松本和久. 日本東洋醫學硏究會誌. 2022.
からだ全体のつながりを見る。
だから、変わる。
当院の産後骨盤ケアプログラム ── 5つの柱
骨盤底筋トレーニング:国際禁制学会(ICS)レベル1・推奨A。Br J Sports Med(2025)のレビューで尿失禁軽減を確認。
GIFTメソッド(徒手療法):Franke et al. 2017のレビューで産後腰痛への中〜大サイズの効果を報告。
体幹トレーニング:Bigdeli et al. 2025(1,340名対象)で深部コア活性化+進行性コア運動の組み合わせが最も効果的と報告。
AI姿勢分析:MediaPipeベースの自社開発。導入コストゼロで追加料金なし。
セルフケア・姿勢指導:2025年のレビューで骨盤底の解剖知識の提供がPFMT効果を高めることを確認。骨盤ベルトの継続使用(週7時間以上)は骨盤の非対称性改善に有効(Morino et al. 2019)。
※ 産後の骨盤ケアは、骨盤底筋トレーニング・GIFTメソッド・体幹トレーニング・AI姿勢分析・セルフケア指導の5つの柱で構成されるプログラムです。効果には個人差があります。
料金プラン
回数券なし・月額制で安心
回数券はありません。月額制で、いつでも変更・休止できます。
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全プラン共通の施術内容 トリガーポイント/こころ式背骨矯正/筋力検査/筋膜ストレッチ 他 一人ひとりの状態に合わせた施術をご提供します |
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| プラン | 料金(税込) |
|---|---|
| 初回施術問診+AI姿勢分析・各種検査(必要に応じて)+施術+アフターフォロー | 初回特別価格あり |
| 施術回数券 5回お試し | ¥25,000〜 |
| 施術 月4回会員 | ¥18,700〜学生 ¥14,300〜 |
| 施術 月8回会員 | ¥27,500〜学生 ¥23,100〜 |
※深層筋EMS・BFRトレーニングはオプションで追加できます
※初回料金・回数券・月額プランは院により異なります。詳しくは各店舗ページをご確認ください
通っている方の声
※ 数値はAI姿勢分析による客観的データです。効果には個人差があります。
「骨盤を戻す」ではなく「からだ全体のバランスを整える」と言われて、すごく腑に落ちました。骨盤底筋のトレーニングも教えてもらえて、自宅でも続けられています。回数券の押し売りがないのも安心です。
尿もれが気になって来院しました。正しい骨盤底筋トレーニングのやり方は、教わって初めて「全然できてなかった」とわかりました。姿勢の数値が目に見えて変わるのがモチベーションになっています。
他の院で「6ヶ月過ぎたら手遅れ」と言われて不安でしたが、ここでは研究データをもとに丁寧に説明してもらえました。背骨のつながりから見てくれるので、腰だけでなく肩こりまで楽になりました。
体重は戻ったのにパンツが入らなくて悩んでいました。骨盤の傾きと股関節の位置を整えてもらったら、太もものハリが取れてシルエットが全然変わりました。「骨盤が広がったから仕方ない」と諦めなくてよかったです。
産後ずっとお腹がぽっこりしたままで、腹筋しても全然変わらなかったのですが、骨盤の前傾を整えてからお腹のたるみが目に見えて減りました。「体幹の奥から鍛える」という順番が大事だったんですね。
骨盤矯正・産後ケアに関するFAQ
参考文献
1. Morino S, et al. PLOS ONE. 2019;14(10):e0223776.
2. MRI 3D pelvic models. PMC 2021.
3. Franke H, et al. J Bodywork Mov Ther. 2017;21(4):752-762.
4. Weis CA, et al. JMPT. 2020;43(7):732-743.
5. Br J Sports Med. 2025;59(8).
6. Bigdeli et al. Scientific Reports. 2025;15.
7. Stuge B, et al. Spine. 2004;29(4).
8. Wang Y, et al. Medicine. 2023;102(44).
9. Morino S, et al. BMC Pregnancy Childbirth. 2019;19:308.
10. Walsh SJ, et al. J Science Med Sport. 2026;29:19-27.
11. 松本和久. 日本東洋醫學硏究會誌. 2022;8.
12. Endres LK, et al. Obstet Gynecol. 2015;125(1):144-152.
13. Schmitt NM, et al. Int J Obes. 2007;31:1642-1651.
14. Meyer D, et al. Obesity Reviews. 2024;25(2):e13679.
15. npj Women's Health. 2025.(授乳期の骨盤底筋再生抑制)
16. Micussi MT, et al. Int Urogynecol J. 2015;26(10):1491-1496.
※本ページの内容は、一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、特定の疾患に対する診断・治療を行うものではありません。症状がつらい場合は医療機関の受診をおすすめします。
※「改善」「緩和」等の表現は施術による一般的な体感の変化を示すものであり、効果を保証するものではありません。効果には個人差があります。
※本ページは2025年2月18日施行の厚生労働省「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師等の広告に関する検討会」ガイドラインおよび景品表示法に準拠して作成しています。
最終更新日:2026年3月4日|監修:安藝泰弘(医療法人奥山会常務理事・柔道整復師・東亜大学大学院博士課程)
