なぜ「右側の腰だけ」痛むの?内臓の疲れサインと整体で良くなる境界線

なぜ「右側の腰だけ」痛むの?内臓の疲れサインと整体で良くなる境界線

公開日: 2026-01-18

監修日: 2026-01-18

監修・執筆者:安藝 泰弘(柔道整復師) giversホールディングス こころ整体院グループ 創業者

※本稿は一般的な情報提供です。強い症状・急な変化がある場合は、必ず医療機関で評価を受けてください。

■ この記事の要約(Direct Answer)

結論:
右側だけに起こる腰痛は、筋肉・姿勢・体の使い方による左右差で起こるケースが多い一方で、内臓の疲れや不調が関連している可能性もあります。重要なのは「整体で対応できる腰痛」と「医療機関で確認すべき腰痛」を見極めることです。

👉 目安として、動くと痛みが変わる・姿勢で楽になる場合は筋肉や姿勢由来の可能性があり、安静にしていても痛む・発熱や体調不良を伴う場合は内臓由来の可能性があるため医療機関での確認が優先される可能性があります。
  • 右側腰痛=必ずしも内臓とは限らない
  • 多くは体の使い方・重心の偏りが関係
  • 危険サインがある場合は受診が目安

Q. なぜ「右側の腰だけ」痛くなるのですか?

結論:右側だけの腰痛は、体の使い方の左右差が原因になることが多いです。

人間には利き手や利き足があり、無意識のうちに左右どちらかに体重をかけてしまう癖があります。この「偏った負担」が蓄積すると、片側の筋肉だけが硬くなり、痛みとして現れやすくなります。特に右利きの方は、体を右にひねったり、右足に重心を乗せたりする動作が多くなりがちです。

例えば、デスクワークでモニターが右側にある、カバンをいつも右手で持つ、足を組む時に右足が上になる、といった日常の些細な癖が積み重なると、骨盤や背骨に歪みが生じます。この歪みが、右側の腰回りの筋肉(腰方形筋など)に過度な緊張を強いてしまい、「右だけ痛い」という状態を作り出すのです。

Q. 右側の腰痛は内臓の疲れサインの可能性もありますか?

結論:右側腰痛が、内臓の疲れや不調と関連するケースもあります。

右側の腰の近くには、肝臓・胆のう・右腎臓などの重要な臓器があります。これらの臓器が疲労したり炎症を起こしたりすると、神経を通じて関連する皮膚や筋肉に痛みを感じさせることがあります。これを「関連痛(かんれんつう)」と呼びます。

筋肉の痛みとの大きな違いは、「動作による変化」です。以下の表を参考に、ご自身の痛みの特徴を確認してみてください。

▼ 内臓由来と筋肉由来の違い

観点 内臓由来の目安 筋肉・姿勢由来の目安
動作 どんな姿勢でも痛みが変わらない 動かすと痛い、楽な姿勢がある
体調 だるさ、熱っぽさ、食欲不振がある 体調自体は元気なことが多い
圧痛 押しても痛みの場所がはっきりしない ここが痛い!と押して分かる場所がある

Q. 右側腰痛は整体で対応できるケースもありますか?

結論:筋肉や姿勢の影響が原因の場合、整体で対応できるケースがあります。

病院の検査で「内臓や骨に異常なし」と言われた場合、その痛みの正体は「筋肉のコリ」や「骨格の歪み」である可能性が高いです。整体は、こうした「病気ではないけれど辛い痛み」に対して、筋肉を緩めたりバランスを整えたりすることでアプローチできます。

こころ整体院では、骨盤や股関節の左右差を調整し、右側に偏った重心を中心に戻す施術を行います。個人差はありますが、週1回程度の通院を数週間(目安)続けることで、「片側だけの重だるさが軽くなった」と変化を実感される方も多くいらっしゃいます。

Q. 右側腰痛を見極める簡単なセルフチェックはありますか?

結論:簡単な動作チェックで、筋肉由来か内臓由来かの目安を確認できます。

特別な道具がなくても、体を動かしてみることで「痛みの性質」がある程度わかります。痛みが動作と連動していれば筋肉の問題、連動していなければ内臓の問題である可能性が高まります。

▼ セルフチェック手順(所要時間:1〜2分)

  1. 体を前後に動かし、痛みの変化を確認
    立った状態で、ゆっくりとお辞儀をしたり、腰を反らせたりしてみます。痛みが増したり減ったりしますか?
  2. 右側を軽く押して圧痛があるか確認
    右腰の痛い部分を親指で押してみます。「あ、そこ!」という痛気持ちいいポイントはありますか?
  3. 姿勢を変えて楽になるか確認
    横になったり座ったりして、痛みが和らぐ姿勢はありますか?

※どの動きでも激痛が走る場合は、無理に動かさず中止してください。

Q. 右側腰痛を悪化させる「やってはいけないNG行動」

結論:原因が分からないままの対処は、腰痛を長引かせることがあります。
⚠️ 注意が必要な行動
  • 右腰だけを強く揉み続ける:炎症がある場合、揉むことで血流が良くなりすぎ、痛みが強まることがあります。
  • 内臓の可能性を無視して放置する:「そのうち治るだろう」と我慢している間に、病気が進行してしまうリスクがあります。
  • 痛み止めで無理に動き続ける:薬で痛みをごまかして動くと、体への負担はかかり続け、治りが遅くなります。

NG行動の共通点まとめ:
👉 原因を見極めないまま自己判断で対処し続け、体からのサインを見逃してしまうことが本質的な問題です。

Q. 病院を受診すべき目安はありますか?(レッドフラッグ)

結論:発熱や安静時痛などを伴う場合は、医療機関での評価が目安です。

以下の症状がある場合は、整体ではなく、内科や泌尿器科、整形外科を受診してください。

  1. 安静でも強い痛みが続く(どんな姿勢でも痛い、夜も眠れない)
  2. 発熱・吐き気・倦怠感を伴う(熱がある、気持ち悪い、だるい)
  3. 右腰痛が数週間以上改善しない

当院の事例|右側腰痛が姿勢改善で軽減したケース

結論:体の左右差を整えることで、右側腰痛が軽減するケースがあります。

実際にこころ整体院に来院された方の事例をご紹介します(※プライバシー保護のため一部変更しています)。

  • お悩み: 半年前から右の腰だけ重だるく、マッサージに行ってもすぐ戻ってしまう。
  • 評価: 常に右足に重心をかけて立つ癖があり、骨盤が右に傾いていました。
  • アプローチ: 骨盤矯正で左右バランスを整え、重心を真ん中に戻す立ち方を指導。
  • 変化: 通院とセルフケアを続け、2〜4週間(目安)で「夕方のズーンとする重さが気にならなくなった」と変化を実感されました。痛みスコアも「7→2」へ減少しました。

この事例のポイント:「右だけ痛い」原因だった「右重心」を改善することで、痛みのない体を取り戻せました。

監修者の見解|右側腰痛で大切な考え方

結論:右側腰痛では、内臓由来の可能性を除外したうえで体の問題を見ることが重要です。

【監修:羽藤 泰三(整形外科専門医)】

整形外科医の視点から申し上げますと、右側腰痛の多くは「筋筋膜性腰痛」などの筋肉や関節の問題です。しかし、数%の確率で内臓疾患が隠れていることも事実です。

まずはご自身の症状を観察し、発熱や安静時痛などの「レッドフラッグ」がないかを確認してください。不安な場合は一度医療機関を受診し、問題がないと分かってから整体などのケアを受けるのが、最も安全で確実な道のりです。

よくある質問(FAQ)

Q. 右側の腰だけ痛いのは内臓が悪いサインですか?

全てがそうとは限りません。多くは姿勢や筋肉の偏りが原因です。ただし、安静にしていても痛い、熱がある、お腹の調子が悪いなどの症状を伴う場合は、内臓の不調も疑われますので、医療機関を受診してください。

Q. 右腰痛は整体に行っても大丈夫ですか?

病院で検査をして「異常なし」と言われた場合や、動かすと痛い・押すと気持ちいいといった筋肉由来の特徴がある場合は、整体の施術が有効な可能性があります。

Q. どれくらい様子を見てから病院に行くべきですか?

激痛でなければ、数日は様子を見ても良いでしょう。しかし、1週間以上痛みが変わらない、または強くなっている場合は、我慢せずに受診してください。

参考文献